2024年11月の「代替医療健康食品通信」でお伝えしたように、歯周病の原因となる口腔内細菌が毛細血管から全身の組織に到達し炎症を起こすことや、唾液に含まれる細菌が腸内細菌叢を乱して炎症を起こすことなどが原因で、口腔内疾患だけでなく、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病、心臓血管疾患、動脈硬化症、腎臓病、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、アルツハイマー型認知症、がんなど、様々な全身性の疾患と深いかかわりがあることがわかってきており、徳島大学病院では、医科歯科連携で糖尿病患者さんに歯周病の治療を行い、血糖値が改善した例も多数あることをお伝えさせて頂きました。
さらに、大阪大学歯学部の研究グループでは、2型糖尿病患者がクロルヘキシジン配合マウスウオッシュを用いてうがいを行うことで口腔内に存在する歯周病菌が減少するとともに血糖コントロールが改善することを報告しています。
医科歯科連携の推進の一環として大阪大学歯学部と大阪大学大学院医学研究科との共同研究において糖尿病集中治療のみで歯周病の炎症症状が改善することなども報告されています。
これまで糖尿病と歯周病は相互に関係しており、歯周病治療により血糖コントロールが改善することがわかっていましたが、糖尿病治療による歯周病への影響は知られていませんでした。この度の研究で歯周病の炎症状態の指標であるPISAも改善することがわかり、糖尿病患者における歯周病の改善には、糖尿病治療の早期の介入が重要であると言えます。
糖尿病患者さんだけでなく、口腔内健康維持は私たちの全身の健康維持にとっても重要ですので、新たな救世主であるヒト由来乳酸菌「ロイテリ菌」がさらなる注目が集ってくるものと考えられます。
国内では、まだまだ口腔内ケアの重要性については軽視されがちなところも見受けられますが、「ロイテリ菌」は、スウェーデンのカロリンスカ医科大学の研究成果をもとに多くの臨床現場で使用され、今では世界で100の国と地域での使用実績があり、国内においても一部の歯科医師が患者さんに推奨している乳酸菌です。
