グランヒル大阪の健康スマイル通信
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アスパラガス抽出物~認知機能に関するヒト臨床試験がスタート~

3月11
2023
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「アスパラガス抽出物」について、日本医療大学認知症研究所は株式会社アミノアップと提携し、認知症に対する臨床試験をスタートさせました。
 アスパラガス抽出物は、体内でヒートショックプロテイン(HSP)を誘導する働きがあることが知られており、睡眠リズムをサポートする機能性食品の関与成分としても知られています。
 また、基礎研究において脳機能のうち、作業効率や計算能力を向上させることがヒト試験において報告されています。

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慢性腎臓病進行抑制効果が期待できるサプリメント

3月11
2023
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慢性腎臓病は、20歳以上の日本人の8人に1人の割合で罹患している新たな国民病と言われていますが、初期にはほとんど自覚症状がなく気づきにくい病気で、進行すると血液透析や腹膜透析などの透析治療が必要になってくる怖い病気です。
 最近、9万人以上のデータを解析したところ、糖尿病治療薬として使用されている「SGLT-2阻害剤」が、慢性腎臓病の進行を37%も低下させ、その効果は糖尿病の有無で違いはなかったことを医学雑誌「ランセット」に掲載され、「SGLT-2阻害剤」が腎臓病の進行予防にも有効な可能性が指摘され注目を集めています。
 一方、サプリメント領域では、ニチニチ製薬と大阪公立大学、京都府立大学との共同研究成果として、「FK-23菌」及び「LFK」の慢性腎臓病進行抑制効果について特許を取得しています。
 本特許の実施例では、慢性腎臓病モデルラットを、通常食、FK-23食、LFK食の3群にわけ、発症2週間前から自由摂食させて、発症8週間後に腎臓を摘出して形態学的および生化学的解析を行いました。
その結果、FK-23投与群、LFK投与群のいずれも通常食群に比べて腎臓組織の線維化が顕著に少ないことがわかりました。さらに、線維芽細胞の出現も抑えられていました。
また、BUNやクレアチニンも有意に上昇が改善されていました。
 これらの結果を踏まえて、慢性腎臓病罹患者に明るいニュースとなるものと思われます。
 LFKは、ニチニチ製薬と東京大学との共同研究により、がん転移抑制効果が確認されており、
特許取得されたことを参考までに追記させて頂きます。

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睡眠障害も「生活習慣病」のひとつ!~質の良い睡眠が健康を保つ~

3月04
2023
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厚生労働省の「生活習慣病予防のための健康情報サイト」e-ヘルスネットによれば、日本人、特に子どもたちや就労者の睡眠時間は世界で最も短いことが示されています。
とりわけ、働く女性が増加していることに加えて、家事や育児などにより男性よりも女性の方が寝不足状態にあるようです。
慢性的な睡眠不足は、日中の眠気や意欲低下、記憶力減退を引き起こすだけでなく、ホルモンの分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすことがわかっています。
例えば、健康な方であってもたった二日間寝不足が続くだけで食欲を抑えるホルモンである「レプチン」の分泌が減少し、食欲を高めるホルモンである「グレリン」の分泌が亢進することがわかっており、食べ過ぎによる肥満を引き起こす可能性が高くなります。
実際に慢性的な寝不足状態にある方は、糖尿病や冠動脈疾患などの生活習慣病に罹りやすいことが明らかになっています。
また、交代勤務に従事している方は、体内時計と生活時計のずれにより脂肪を蓄積して分解を抑えるたんぱく質が発現し、肥満を誘発することも知られています。
交代勤務の他、何らかの要因で、習慣的に「質の悪い睡眠」が続いている方は、肥満だけでなく、様々な生活習慣病罹患のリスクが上がり、さらにうつ病などの精神疾患や認知症発症リスクを高め、かつ症状を悪化させる可能性がありますので、健康維持のために日常から生活習慣病予防のためにもしっかりと質の良い睡眠をとることが大切です。
なお、睡眠障害を放置すると健康を害する様々な状態を誘発しやすくなりますので、睡眠について気になる方は、早めに睡眠専門医師に相談されますことをお勧めいたします。

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耳の健康、気を付けてますか?

3月03
2023
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3月3日は、耳の日です。耳や聴力についての関心を高め、難聴や言語障害を持つ人たちの悩みを解決する機会にしたいという日本耳鼻咽喉科学会の提案で昭和31年に制定されました。
耳の健康を気にすることは多くないかもしれませんが、音を聞いたり平衡感覚を適切に維持するためにとても大切な器官です。今回は、耳の健康について考えてみましょう。

★気を付けたい耳の症状
耳の症状として感じやすいのは、「聞こえにくい」「耳鳴り」「耳が詰まったような感じ」などの症状ですが、その症状に思わぬ病気が隠れている場合もあります。耳に関する主な病気をご紹介します。

●突発性難聴
大人がかかる耳の病気の中で最も多く、注意を要するのが「突発性難聴」です。突然、片耳に難聴の症状が起こり、場合によっては、めまいを伴います。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや疲労によるものだと言われています。
発症後1週間~10日以内に、ステロイド薬の内服や点滴でなどの治療を開始すれば、治るか、症状が改善することが多いです。しかし治療を始めるのが遅くなると完治が難しくなるため、急に聞こえにくくなったと感じたら、なるべく1週間以内には耳鼻科を受診しましょう。

●ヘッドホン難聴
毎日のようにヘッドホンやイヤホンで大きな音を長時間聴くことで、徐々に音が聞こえにくくなっていくという症状です。
ここ数年で急増していて、WHO(世界保健機関)も警鐘を鳴らしています。
症状が進行すると治療が難しく、慢性的な難聴になってしまう場合もあるため、音量はほどほどにして長時間装着することのないように気を付けましょう。
またイヤホンを耳の奥まで入れようとしたり、窮屈に感じるほど耳にフィットした状態で使うと、皮膚を傷つけたり、雑菌が入ってしまうことによって鼓膜の手前にある外耳道に炎症が起こる場合もあります(外耳道炎)。

●中耳炎
中耳炎は鼓膜より内側の中耳腔に細菌やウイルスが感染して起こります。中耳炎と聞くと、子どもがかかるというイメージがあるかもしれませんが、大人がかかることもあります。
特に高齢者は鼓膜の奥から鼻へとつながる耳管が加齢で衰え、周りの壁から水がしみ出しやすくなるため発症することがあり、痛みは無いものの難聴の症状が出ます。
そして長い間治らずに悪化して「慢性中耳炎」になると、鼓膜の内側に膿がたまって鼓膜に孔があくこともあり、痛みや難聴、耳だれなどの症状が出ます。

★難聴には思わぬ原因も
難聴には、単に耳垢がつまっていただけというケースもあります。「耳垢栓塞(じこうせんそく)」といい、耳垢で完全に耳がふさがれることで、聞こえにくさや耳鳴り、耳閉感などが起こります。
耳垢は本来、自然と外に出るようになっており、耳掃除は不要です。しかし耳の穴と同じくらいの大きさがある綿棒でグリグリとすると、耳垢をさらに奥に押し込んでしまい、耳垢栓塞の原因となります。
耳掃除を行う場合は、竹製などの専用耳かきで3週間から1か月くらいに一度の頻度くらいにして、頻繁には行わないようにしましょう。また癖で耳の中を頻繁に触ると、外耳道が腫れて外耳道炎になってしまうこともあります。

★耳の健康を保つのに必要なことは
大きな音を長時間聞くいたりすると耳がダメージを受けて難聴になるリスクが高まります。
大きな音がする場所に長時間いる場合は耳栓を使って聞こえる音量を調節したり、静かな場所で休憩する時間を作るなどして、耳の負担を軽くしましょう。
イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くときには、周りに漏れない程度の音量で、1時間に5分程度の休憩を挟みながら使用するようにしましょう。
また、突発性難聴やめまいの原因になるストレスや疲労を溜めないことも大切です。
リラックスした時間や睡眠をしっかりと取って、規則正しい生活習慣を心がけましょう。

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麹菌発酵大豆抽出物「イムバランス」「子宮内膜炎の改善のための組成物およびその製造方法」特許出願を中心に!

2月11
2023
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この度、医療機関向け専用サプリメントのひとつ、麹菌発酵大豆培養物「イムバランス」について、東京都新宿区の杉山産婦人科新宿で患者さんへの使用経験において子宮内膜炎の改善が確認されたことにより、「子宮内膜炎の改善のための組成物およびその製造方法」について特許出願されました。
 子宮内膜炎は、子宮内膜において持続的な炎症を伴う疾患で、反復着床不全や習慣流産などの原因にもなり、正常な妊娠の妨げとなっています。
 子宮内膜炎を発症する主な原因は、細菌やウイルスの感染と言われていますが、その発生機序はまだ十分に解明されていないのが現状です。
 この度イムバランスの子宮内膜炎改善を目的とした臨床研究を実施した杉山産婦人科新宿の中川浩次院長は、「イムバランス投与によって慢性子宮内膜炎の改善が確認され、その結果、妊娠率も大幅に向上した。イムバランスが抗生物質以外の慢性子宮内膜炎の治療法の選択肢の一つになり得ることが示唆された」とコメントされています。
 イムバランスを製造しているニチモウバイオティクス株式会社では、医療機関向けサプリメント麹菌発酵ダイゼインリッチ大豆イソフラボンサプリメント「Dr.AglyMax(ドクターアグリマックス)」も製造していますが、「Dr.AglyMax(ドクターアグリマックス)」も不妊治療への臨床応用が行われており、「Dr.AglyMax(ドクターアグリマックス)」の不妊治療の活用事例としてYouTubeで紹介されています。
https://youtu.be/N3DuBLHwoe4

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切り干し大根の健康成分について

2月11
2023
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2月17日は、切り干し大根の日(千切り大根の日)に制定されています。
地方によっては切り干し大根のことを千切り大根と言いますが、その千切り大根の「千」を漢数字の二と一、「切」を七と見立ててこの日に制定されました。
今月は、今が生産の最盛期にあたる、切り干し大根(千切り大根)の健康成分についてご紹介します。

★そもそも切り干し大根とは?
切り干し大根は、大根を細切りにして乾燥させたものです。大根は稲作が伝わった弥生時代には日本に伝わっていたとされています。
しかし、切り干し大根がいつごろから食べられているのかは、わかっていません。
江戸時代から飢饉対策として大根の生産が増え、保存食として、漬物とともに切り干し大根の生産も増えていったようです。
乾燥させることで甘みが増して、大根をそのまま食べるよりも栄養価が高いのが特長です。
保存食になるだけでなく、出汁で煮ることで色々な食材と合わせることができるので、好きな食材と一緒に食べて、栄養もたっぷり摂ることができます。

★豊富に含まれるカルシウム・鉄分・カリウム
切り干し大根に含まれる健康成分の代表的なものが、カルシウム、鉄分、カリウムです。
カルシウムは骨や歯を作るのに欠かせないミネラルです。また、筋肉を動かしたり、精神の興奮をおさえ安定させるなどの効果もあります。
なお、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取すると利用効率がアップします。
ビタミンDはきのこや魚に多く含まれるので、切り干し大根の煮物にきのこを加えたり、焼き魚を添えた献立にすると良いですね。
鉄分は酸素を全身に運ぶ赤血球を作るために欠かせないミネラルです。また、筋肉内に酸素を取り込む働きもあり、不足すると貧血、頭痛、疲労、筋力低下などにつながります。
特に貧血の人にとってはたくさん摂りたい成分です。
カリウムは、ナトリウムとバランスを取りながら、細胞を正常に保つ役割や血圧を調整する役割をしています。
摂りすぎてしまった塩分を排出し、むくみ予防が期待できます。

★食物繊維とビタミンもたっぷり
切り干し大根には、食物繊維とビタミン類もたっぷり含まれています。
食物繊維は便秘予防やコレステロール抑制が期待できます。切り干し大根に含まれている食物繊維の多くは不溶性食物繊維といって、水に溶けにくいものです。腸内の環境を整えて腸の活動を活発にしてくれるので、吸収や代謝が良くなり、健康維持だけでなく美容やダイエットにも役立ちます。
そして、ビタミンB1・B2、葉酸といったビタミン類も豊富に含まれています。
ビタミンB1は、疲労回復や神経・筋肉などの機能を維持するのに役立ち、ビタミンB2は、脂肪を燃焼させ、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝を促進し、発育や美容の点でも大切なビタミンです。
葉酸は赤血球を作るのを助けたり新しい細胞を作るのに必要な成分ですので、年齢や性別関係なく日ごろから摂っておきたい成分です。

切り干し大根は水で戻して使うことが多いと思いますが、水に溶けやすい栄養成分も含まれているため、できるだけ戻し汁も料理に使うようにすると、余すことなく栄養を摂ることができますよ。

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コーヒーは偉い!

2月04
2023
Written by admin
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過去の「くすりの話」で、「大豆は偉い」、「乳酸菌は偉い」、「魚は偉い」、「緑茶は偉い」など「偉いシリーズ」として数々の話題を紹介してきました。
今回は、「偉いシリーズ」の仲間入りとして、さらに「コーヒーは偉い」をご紹介させて いただきます。
コーヒーと言えば、身近過ぎて「今さら・・・」と思われる方もいるかも知れませんが、ところがどっこい、これがまた最近注目されています。
但し、ご存知のとおりコーヒーにはカフェインが含まれているため、飲みすぎには注意しなければなりません。
多くても1日5杯までとして、食後の1杯を目安として1日3杯程度が適量と考えられています。
さて、コーヒーの健康効果として、まずはカフェインの「覚醒効果」によって頭をスッキリさせる効果や、「利尿作用」による老廃物排出効果、自律神経の働きを高める効果はよく知られていますが、その他にはなんと言っても香りによる「リラックス効果」、「ストレス解消効果」は言うまでもございません。
コーヒーに含まれる成分でカフェイン以外に最近注目を集めているのが「クロロゲン酸」というポリフェノールです。ポリフェノールと言えば、抗酸化作用が強く、活性酸素が引き金となる生活習慣病予防にも大いに役立つことが知られています。
例えばフランス人は油の多い食事を摂っているにもかかわらず心疾患での死亡率が低いのは、ポリフェノールが豊富に含まれている赤ワインを多く飲んでいるからであるという報告が話題となったことがあります。
また、赤ワインに含まれているポリフェノールの一種「レスベラトロール」が長寿遺伝子を活性化することについてNHKのテレビ番組でも紹介されたこともあり、一時は「レスベラトロール」含有のサプリメントが入手しにくいという時期もありました。
このようにポリフェノール類は健康に良いことは知られていますが、実は、コーヒーにも赤ワインに負けないぐらいポリフェノールを豊富に含んでいて、そのポリフェノールの名称が「クロロゲン酸」です。
ここで、「クロロゲン酸」の健康効果をいくつかご紹介します。
習慣的にコーヒーを飲む人は、飲まない人に比べて心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという国立がん研究センター予防研究グループの報告の他、クロロゲン酸は体内で代謝されてフェルラ酸という成分に変化しますが、フェルラ酸は、認知症予防・改善効果についてもよく知られています。
また、お茶で有名な伊藤園では、名古屋市立大学大学院医学研究科との共同研究で、マウスを用いた実験で、クロロゲン酸が記憶を司る脳の海馬に働きかけて、認知機能の低下を抑制するホルモンのひとつ「インスリン様成長因子-1」の産生を促進することにより、認知機能を改善することを報告しています。
その他、大腸がんや肝臓がんの予防、内臓脂肪蓄積抑制効果、肥満防止効果や、腸内細菌叢のバランスを改善するという報告などもされています。
このように身近なコーヒーにも健康増進効果が期待できそうですので、朝の目覚めのコーヒー1杯は、健康に良い習慣と言えるかも知れません。

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北海道大学大学院医学研究院でAHCCのHPV陽性患者への臨床試験実施が決定!

1月14
2023
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昨年9月号で、米国テキサス大学医学部ヘルスサイエンスセンターのジュディス・スミス教授らの研究により、医療機関向けAHCCの継続的摂取により、免疫系が補完されヒトパピローマウイルス(HPV)感染を消失できる可能性を第Ⅱ相臨床試験で確認し、論文掲載されたことをお伝えしました。
 この発表をうけて、北海道大学大学院医学研究院の渡利英道教授らは、AHCCがHPVを排除する医学的効果をさらに検証するため、HPV陽性被験者を200人規模まで大幅に増やして、臨床研究を推し進めることを決め、3~4年後を目安に、研究結果について論文報告を行う予定とのことです。
(テキサス大学の臨床試験については、9月号を参考になさってください。)
 子宮頸がんは、HPVの持続感染が主な原因とされ、国内では毎年約3,000人の方が子宮頸がんで命を失っています。
一方、HPV持続感染が数年間続く患者は、現状では有効な治療方法はないとされているため、HPV感染後にAHCCを摂取することによりHPVを排除できる可能性が高まるとすれば、その臨床的意義も大きいものと言え、北海道大学大学院医学研究院の渡利英道教授らも、北海道新聞の取材に対して「HPVに対するAHCCの効果を検証できれば、持続感染者の治療として大きな意味を持つ」と述べられています。
 AHCCのHPV持続感染者に対する今後の研究成果に大いに期待されるところです。

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ほうれん草の健康成分について

1月14
2023
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アニメ「ポパイ」のパワーの源や、鉄分が豊富な野菜として第一に思い浮かぶのが「ほうれん草」です。
現在はハウス栽培などで年中出回っていますが、本来の旬は冬で、まさに今頃が美味しい時季です。
今月は、ほうれん草の健康成分についてご紹介します。

★ほうれん草とはどんな野菜でしょうか?
冬の緑黄色野菜の代表格でもあるほうれん草は、江戸時代に日本に伝えられました。この時中国から伝わったのは根元の赤い東洋種でアクが少なくて葉が柔らかい品種です。一方で葉がしっかりしていて炒め物などに向いている西洋種はアクが強く最初はあまり好まれませんでしたが、東洋種との交配などによって食べやすく改良されたため、多くの人に食べられるようになり、生産も盛んになりました。
ほうれん草のアクはシュウ酸という成分で、カルシウムと結びつきやすい性質があります。体質によっては結石の原因になることもあるため、生食できるサラダほうれん草以外は、湯通しや水に浸けるなどのアク抜きをしてから食べるようにしましょう。

★ほうれん草といえば鉄分と葉酸?!
ポパイのパワーの源になるだけあって、ほうれん草は栄養価がとても高い野菜です。
ほうれん草に含まれる成分として、よく挙げられるのが鉄分です。
鉄分が不足すると、貧血、頭痛、疲労、筋力低下などにつながります。特に貧血の人にとってはたくさん摂りたい成分です。
ほうれん草には確かに多くの鉄分が含まれています。しかし、ほうれん草の鉄分は、吸収されにくい非ヘム鉄のため、吸収を助けるビタミンCやクエン酸、たんぱく質などと一緒に摂ることで効率的に吸収されるようになります。ビタミンCを多く含む他の野菜と一緒に食べたり、お酢の入ったドレッシングを使ったり、卵を使って調理することで、摂取効率をアップできます。
また、ほうれん草に含まれる成分としてよく知られる、葉酸という成分があります。胎児の発育をサポートすることから、妊婦の人が摂る成分というイメージもあるかもしれませんが、赤血球の形成を助けたり、細胞を作るのに必要なため、性別や年齢に関係なく不足しないように摂取したい成分です。
葉酸はほうれん草以外にも、レバーや海藻類、緑茶や枝豆、鶏卵など色々なものに含まれているため、極端に不足することはあまりありませんが、食事量が少なかったり、偏食で葉酸を含む食品をあまり食べていない場合は、少し意識して摂取した方が良い場合もあります。

★ほうれん草にはビタミンがたっぷり
ほうれん草に多く含まれるビタミン類は、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC等があります。
βカロテンは抗酸化作用や免疫アップが期待できるほか、体内でビタミンAに変換されると皮膚や粘膜の健康を維持したり、美肌効果、体の発育促進、その他のビタミン類の効果を促進する働きがあります。
ビタミンB1は、疲労回復や神経・筋肉などの機能を維持したりする働きがあり、炭水化物(糖質)の代謝を促して体内に過剰に糖が残りにくくする働きがあります。
ビタミンB2は、脂肪を燃焼させ、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝を促進し、健康な皮膚や髪、爪をつくるなど、発育や美容の点でも大切なビタミンです。
ビタミンCは、肌にハリを持たせたりシミを予防する美容効果や、粘膜の機能を改善したり免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果、ストレスに対する抵抗力を高める効果など、様々な働きを持ちます。
冬は夏に比べてほうれん草に含まれるビタミンCの量が多く、粘膜強化や免疫力アップなどがさらに期待できるので、この時季の感染症対策のためにもビタミンCはしっかり摂っておきたい成分です。

ほうれん草には健康に良い成分がたくさん含まれています。旬となる冬の時季には甘みも栄養価も増えますので、ほうれん草のパワーで寒い冬を乗り越えましょう。

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生活習慣の乱れが認知症を引き起こす!

1月07
2023
Written by admin
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生活習慣と一言でいってもいろいろ考えられますが、ここでは認知症予防の立場から考えてみたいと思います。
認知症のなかでも最も多いタイプは、「アルツハイマー型認知症」です。
この「アルツハイマー型認知症」は、脳内に「アミロイドβ」と呼ばれるたんぱく質が蓄積することが主な原因のひとつと考えられています。
実は、この「アミロイドβ」の脳内への蓄積は、なんと20年以上もかけて徐々に蓄積していき、「アルツハイマー型認知症」の発症につながると考えられています。
従って、何も症状のない若い世代のときから脳内への「アミロイドβ」の蓄積を防ぐ生活習慣を心がける積み重ねが、将来的な「アルツハイマー型認知症」発症の予防になると考えられます。
そこで脳内への「アミロイドβ」の蓄積を防ぐ生活習慣について、最近の話題も含めてご紹介します。
まずは「睡眠」です。
睡眠不足でも寝すぎでもなく、適切な睡眠時間が良いようです。
ある研究によれば、認知症発症リスクは、7時間の睡眠に比べて6時間以下の睡眠で1.36倍、8時間以上の睡眠で1.27倍という報告もあります。
また、睡眠は時間だけではなく、中途覚醒をなくすなどの「睡眠の質」を高めることも大切であると言われています。
もう一つは、「糖尿病」を発症しないような生活習慣を心がけることです。
即ち、規則正しくゆっくり噛んで食事をすること、栄養バランスの良い食事をすること、甘い食べ物や飲み物を暴飲・暴食しないこと、適度な運動を心がけることなどを実践しながら日常から血糖値をコントロールすることが大切です。
最近の研究で、糖尿病の方はアミロイドβが蓄積されやすいことがわかってきました。
それは、血糖はインスリンによってコントロールされていますが、役割を果たしたインスリンは、インスリン分解酵素で分解処理されます。実はこのインスリン分解酵素は、アミロイドβも分解する作用があり、血糖値が高い状態が続いてインスリンの分泌量が増えると、インスリン分解酵素はインスリンを分解するのに手いっぱいになってしまってアミロイドβの分解まで手が回らなくなるために、脳内にアミロイドβが蓄積されやすくなってしまうことがわかってきました。
最近では、「糖尿病性認知症」ということもわかりはじめており、注意力が低下し、段取りが悪く、ボーっとする症状が特徴的だと言われています。
以上のように生活習慣とアミロイドβの蓄積は密接な関係がありますので、認知症予防のためにも今一度正しい生活習慣を心がけましょう。

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