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1年間で5kg以上の体重増加は要注意!

11月08
2025
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先日、何気なくインターネットを見ていると「ストレスが高く睡眠時間が短い人は太りやすい」という記事を見つけました。
この記事は、官公庁・自治体の多くが提携している、企業で働く人の健康管理を専門に受託している株式会社ドクタートラストが発信していました。
2023年にストレスチェックサービスを利用した方のうち、1年間の体重変化について回答のあった128896人のデータをもとに解析したものです。
その結果によれば、1年間で5kg以上体重が増えたグループの4人に1人が高いストレスを感じていることがわかりました。
また高ストレス者率が最も高い「1年間で体重が5kg以上増えた」グループと、高ストレス者率が最も低い「1年間で体重変化が2kg未満(変わらない)」グループにおいて、回答に大きな差があった設問は、「だるさ」「不安感」「気分が晴れない」「イライラしている」の5項目だったとのことです。
さらに、平均睡眠時間が「5時間未満」の割合が最も高かったのは「1年間で体重が5kg以上増えた」グループだったそうです。
これらの結果から、体重の増加は心身のストレスや睡眠時間と密接に関連していることが示唆されます。
睡眠時間を十分に確保できない状態が続くと、認知症発症にも影響を及ぼすことが知られています。
また、体重の増加は高血圧症や糖尿病、脂質異常症、脂肪肝などにも影響しますので、様々な工夫により日常生活の中からストレスを軽減することや睡眠時間を十分に確保することなどを含めて体重管理を行うことも健康維持に大切なことかも知れません。
一言でいえば、生活習慣の改善により生活習慣病を予防することが大切ということになりますが、最近ではストレス軽減、睡眠の質向上などが期待できるサプリメント、例えば「思いやりのPQQ」なども販売されていますので、このようなサプリメントを利用することで健康維持を目指していくことも良いかも知れません。

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日光浴の健康効果!~ミトコンドリアの機能を高め、糖尿病リスクを低下!~

10月11
2025
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春か秋の気温のちょうど良い晴れた日に「太陽の光を思いっきり浴びて深呼吸をする!」と、想像しただけで気分がスッキリしますが、太陽の光を浴びる「日光浴」は、健康を維持するために良い効果をもたらします。
もちろん過度な日光浴はよくありませんが、適度な日光浴は体内でビタミンD合成にも役立ち、高齢者の骨粗しょう症の予防やがん予防などの効果が期待できると考えられています。
その他にもビタミンDは、免疫力向上作用、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症の予防改善の可能性や、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少)リスク低減作用なども期待されていますので、適度な日光浴は体に良い健康効果をもたらすと考えられます。
さらに最近、日光浴により食後血糖値が高くなる血糖値スパイクを抑える作用がある事がわかってきました。
これ研究はイギリスのロンドン大学が発表したもので、太陽光に含まれる波長670nmの赤色光を15分浴びると、血糖値が低下し血糖値スパイクを抑えると報告しています。
同大学の研究によれば、波長670nmの赤色光を15分浴びることでミトコンドリアによるエネルギー生成が刺激され、血中のブドウ糖の取り込みが増加することを確認しています。
今までにも昼間に日光を浴びることで2型糖尿病の治療や予防に役立つ可能性について報告されていましたが、この度の研究ではさらに波長670nmの赤色光を15分浴びることでミトコンドリアの機能を高め、血糖値を低下させることがわかりました。
糖尿病の治療のひとつに運動療法がありますが、同じ運動を行うのであれば室内ではなく、日光を浴びながら軽い運動を行うことが良いのかも知れません。
また、オーストラリアのモナシュ大学による別の研究では、昼間に日光を浴びることはメンタルヘルスにも良い影響を与え、うつ病リスク低減や、睡眠の質の向上に役立つことを報告しています。
最近のうつ病や睡眠障害の増加は、日中はほとんど日光浴をしないまま薄暗い屋内で過ごし、運動はほとんどせずに夜は強い照明をつけた室内で過ごす方が増えていることも原因のひとつかも知れません。
日中は可能な範囲で日光浴を心がけ、軽い運動も行い、睡眠時には部屋を暗くして眠るなどの工夫により体内時計を整え、睡眠の質の向上をはかることで、健康維持に努める習慣を身につけることも大切と言えるのではないでしょうか。

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口腔の健康維持と血糖コントロールの関係!~ 口腔内健康維持の重要性 ~

9月20
2025
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滋賀医科大学とサンスターとの共同研究において、歯科受診の実態や歯科メンテナンス、糖尿病と歯の本数についてなどを分析した研究結果が科学雑誌に掲載されました。
研究報告によれば、歯科受診率は特に若年層において低く、年齢が上がるにつれて増加していました。また、血糖コントロールが良好な糖尿病患者と非糖尿病患者の間には歯の本数に大きな差は見られなかった一方で、血糖コントロールが不良な糖尿病患者では、歯科メンテナンスを受診していた場合でも非糖尿病患者や血糖コントロールが良好な糖尿病患者と比較して歯の本数が少ない傾向にあることがわかりました。
さらに歯科メンテナンスを行わずに歯科治療のみ受診した糖尿病患者は、年齢による歯の減少が顕著でした。
 これらの結果より、糖尿病患者の口腔の健康維持は、定期的な歯科メンテナンスに加えて、血糖のコントロールが重要であると考えられます。
 ところで、昨年11月の「代替医療健康食品通信」でお伝えしたように、歯周病の原因となる口腔内細菌が毛細血管から全身の組織に到達し炎症を起こすことや、唾液に含まれる細菌が腸内細菌叢を乱して炎症を起こすことなどが原因で、口腔内疾患だけでなく、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病、心臓血管疾患、動脈硬化症、腎臓病、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、アルツハイマー型認知症、がんなど、様々な全身性の疾患と深いかかわりがあることがわかってきており、徳島大学病院では、医科歯科連携で糖尿病患者さんに歯周病の治療を行い、血糖値が改善した例も多数あることをお伝えさせて頂きました。
 これらのことを踏まえると、糖尿病患者さんだけでなく、口腔内健康維持は私たちの全身の健康維持にとっても重要であるように感じます。
 そこで新たな救世主として登場したのが、ヒト由来乳酸菌「ロイテリ菌」です。
ロイテリ菌は、スウェーデンのカロリンスカ医科大学の研究成果をもとに多くの臨床現場で使用され、今では世界で100の国と地域での使用実績があり、国内においても主に歯科医師を中心に患者さんに推奨されている乳酸菌です。

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漢方薬のイロハ!

9月13
2025
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漢方薬と言えば、伝統的な経験に基づく生薬の組み合わせのお薬で、一般的に副作用はないと思われている方も多いかも知れませんが、やはり「お薬はお薬」、副作用はあります。
それでも一般的なお薬に比べると軽度なものが多く、そんなに心配することはありません。
むしろ漢方薬を複数飲用されることによる同じ生薬の過剰摂取に気をつけなければなりません。
食べ物に食べ合わせがあるように、お薬にも飲み合わせがあり、お互いに影響しあって効きすぎたり、効かなくなったりすることがあり、これを「相互作用」といいます。
漢方薬の併用で注意が必要なのは生薬の重複による相互作用です。
その中でも特に麻黄、甘草、大黄などは漢方薬に含まれていることが多いので、重複に注意が必要です。
麻黄には「エフェドリン」が含まれていますので交感神経の興奮作用により、多汗や動悸など精神興奮作用が現れることがあります。
甘草は、漢方薬全体の約2/3に含まれているため重複しやすい生薬ですが、多量に摂取すると偽アルドステロン症や、高血圧症、むくみなどの症状が現れることがあります。
大黄では下痢などの症状が現れることがあります。
また、漢方薬同士の組み合わせだけでなく、一般のお薬との組み合わせにも注意が必要で、例えば麻黄が含まれる漢方薬と一部の抗うつ薬、テオフィリン製剤などとの組み合わせで不眠、発汗過多、頻脈、動悸などの症状が現れることがあります。
甘草が含まれる漢方薬では、利尿薬などとの併用で尿の量が減ってむくんだり、脱力感などの症状が現れることもあります。
このような重複による副作用を防ぐためには、「お薬手帳」を薬剤師に見せてチェックしてもらうことも大切ですが、最近では、お薬手帳をアプリで管理している方も増えています。
お薬手帳をアプリで管理されている方は、アプリを開いて薬剤師に見せることは漢方薬だけのことではなく、とても大切なことです。

次に漢方薬の保管方法についてですが、漢方薬は湿気に弱いですので、湿気の少ない涼しい場所にチャック付ビニール袋などに入れて保管することが望ましいです。
できれば乾燥剤を入れておくとベストです。
服用時間ごとにホチキスでまとめている方は、薬の包装をホチキスで穴をあけてしまうと、湿気を吸いすぎて漢方薬がかたまってしまうこともありますので注意しましょう。

最後に服用時間についてですが、一般的には食事の影響を防ぐためや、経験論に基づいて 「食前、または食間」の空腹時に服用を指示されることが多いですが、胃腸が弱い方や飲み忘れを防ぐために食後に服用を指示されることもあります。
一番大切なことは飲み忘れないようにすることで、飲み忘れに気づいたら次の服用までに3時間程度ある場合はすぐに服用してください。
次の服用時間までに2時間をきっている場合は1回飛ばして次の服用時間に服用しますが、いっぺんに2回分服用することは避けましょう。

今回は漢方薬についてよく質問されるお話をもとに、漢方薬のイロハとしてお伝えさせていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。

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音を楽しむ「音楽」の効果!

8月23
2025
Written by admin
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補完代替医療分野では、サプリメントをはじめ、アロマテラピー、鍼灸、音楽療法、ヨガ、漢方薬など様々な試みが行われています。
世界を見渡すとこの分野の研究は確実に進んでおり、日本はかなりたち遅れています。
 それでも、広範囲において新しい知見も散見されるようになってまいりました。
免疫力の上昇や神経バランスの調整など様々な作用が期待されている音楽療法についても、東北大学と株式会社池部楽器店との共同研究による新たな知見が報告されましたのでご紹介します。
 音楽と言えば、「音を楽しむ」という文字で示されるように、精神的にも楽しい気分になったり、時には昔を思い出したりしながら、リラックス効果があることは感覚的にも経験がある方も多いかも知れません。
 この度の研究の背景は、世界的に高齢化が進む中、国内においては認知症の発症率が増加し、その予防策の確立が求められている中、認知症予防の方法の一つとして、楽器演奏が認知・心理機能への効果が明らかになっていましたが、楽器未経験の健常高齢者における効果は検証されていませんでした。
そこで東北大学と株式会社池部楽器店の共同研究により、楽器未経験の健常高齢者をグループ音楽セッションに参加するグループと参加しないグループに分けて検証したところ、認知機能スコア(MMSEスコア)、言語性記憶、気分状態が、グループ音楽セッションに参加するグループは、参加しないグループに比べて有意に改善したことを確認しました。
この研究成果は、科学雑誌「Frontirers in Aging」(2025年2月 オンライン)に掲載されています。
 この結果だけですべてを語ることはできませんが、音楽を聴くことに加えて、簡単にできる演奏をすることも高齢者の脳と心の健康維持に役立つと言えるのかも知れません。
 認知症発症は、「他人事ではない自分事」と言えますので、予防対策として、音楽療法や運動療法、サプリメント利用など、様々な分野においてできることをしていくことも大切なことかも知れません。

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私見ですが、「絶対に変だ!日本の法律!」~ この度の「改正薬機法」に思うこと ~

8月09
2025
Written by admin
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令和7年度通常国会において、改正薬機法が審議・成立しました。
「薬機法」は、正確には「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」のことを言いますが、名称が長すぎるので一般に「薬機法」と表現され、比較的馴染みもあった「薬事法」もここに含まれています。
さてこの度、その「薬機法」の改正が成立し、令和8年度から順次施行されていきますが、日本の法律も本当に変だなと思うところがたくさんあります。
例えば、今までにも薬局内に掲示が義務付けられている掲示物もたくさんありますが、誰が読むのだろうと思うようなものも掲示しなければなりません。
あくまでも私見になりますが、この度の改正薬機法も同様に、明らかに資本力のある大手薬局チェーンが政治家とのつながりで法律を成立させたのではないかと疑ってしまうような内容が含まれています。
例えば、「調剤業務の一部を外部薬局に委託できる」という法律です。一包化と言って複数ある医薬品を一つの袋にまとめる業務を委託するのが主となります。
国の主張のひとつには、「外部に業務委託することで薬剤師本来の仕事に集中できる」というものらしいですが、これには甚だ疑問が残ります。
なぜなら、他の薬局の薬剤師が一包化された場合、それが正しく調剤されているかどうかチェックするのは委託した薬局であり、万一、異物が混入したり、薬を間違えて入れたりして、もし事故が起こった場合の責任は、当然ながら最終的にお薬を渡した薬局になることは言うまでもありません。
チェックするだけでも時間を要しますので、国が簡単に言うほど業務が効率化するものではないことは明白です。
以前には大手薬局で一包化する際に、自動分包機を使用するときに薬を入れ間違えて大きな事故につながった事例もあります。そのようなことを考えると一般の薬局は、近くの薬局に業務を委託できるはずもありませんし、委託された方も忙しくて請け負っている場合でもございません。
それでもこんな法律が成立したところに見え隠れするのが、大手薬局チェーンと政治家とのつながりです。すなわち、大手薬局チェーンではいろいろな薬局が近くにたくさんあります。一例をあげると訪問業務を主としているA薬局と近くにマンツーマンで開局しているB薬局があったとします。A薬局の薬剤師は猫の手を借りたいぐらいに一包化業務に忙しい状態である一方、B薬局の薬剤師は外来時間以外には比較的ゆっくりできる場合もあります。そんなとき一部だけでもA薬局の業務をB薬局にお願いすることができればグループ内で薬剤師が効率よく業務を進めることができ、A薬局で薬剤師の増員をする必要がなくなりますので経営的にも安定します。
しかし、あくまでも同じグループ内であれば合法的な方法と言えますが、グループ外の薬局同士では実質的に不可能な法律であることは明らかです。
その他にも「リモートで薬剤師の説明を受ける事」などを検討する中で、コンビニで薬剤師がいなくても医薬品販売ができる仕組みを作ろうとしていますが、そうであればそもそもコンビニで販売できるようにする現時点での医薬品の分類を「医薬部外品」に分類すればよいことかも知れませんが、コンビニ運営会社の利益優先の考え方を受け入れた方向で進めているとしか思えません。
今の薬局は、利益第一主義の資本力のある会社が薬局を開局することが認められていますが、病院やクリニックなどの医療機関は医師が開設しなければならないことになっています。
薬局も薬剤師が開局しなければならないというようにすれば薬剤師の社会的地位ももっと上がるのはないかと感じる今日この頃です。
言い出したらきりがない、この度の「改正薬機法」ですが、最後にあとひとつ、若者によるオーバードーズ問題から20歳未満の方には「乱用の恐れのある医薬品」の販売数量に制限をかけるというものです。
ちょっと聞くと、一見よさそうに感じるこの改正案ですが、ここにも抜け穴があります。
いくら店舗ごとで販売数量に制限をかけても、複数の薬局をわたり歩いて購入すれば大量購入が可能になることは誰にでも容易に予想できますので、例えば乱用の恐れのある医薬品の情報をマイナンバーカードに入れることを義務付け、「いつ・何を・いくつ購入したか」がわかる仕組みを作るなど、徹底した対策をとらないと意味がないと感じます。
まだまだ言いたいことはありますが、資本家と政治家の繋がり重視よりも、国民ひとり一人のことを考える国づくりを目指していっていただきたく思います。

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古くて新しい薬「メトホルミン」~ その新たな可能性! ~

7月19
2025
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「メトホルミン」と言えば、糖尿病治療薬として古くから使用されている誰もが知っている薬のひとつですが、長期投与の安全性が確認されており、低血糖症を引き起こさずに確実な血糖低下作用があり、されには安価な医薬品であるため、糖尿病治療ガイドラインでも第一選択薬として推奨されています。
日本人の糖尿病を有する人の中でも死因の1位は癌で、特に肝細胞癌のリスクが高くなることが報告されている中で、この度、群馬大学生体調節研究所の白川教授らの研究グループにより「メトホルミン」に抗腫瘍効果の可能性があることが発見されました。
以前より「メトホルミン」にはがんの増殖を抑制する効果は経験的に知られていましたが、この度の研究成果は糖尿病患者にとっても朗報と言えそうです。
「メトホルミン」には、その他にも抗ウイルス作用や血管疾患リスク低減効果、認知症リスク低減効果、寿命延長効果など、様々な作用を有することが報告されています。
そしてこの度、中国の研究グループにより、うつ病モデル動物を用いた試験で、「メトホルミン」の神経伝達物質の調整、抗炎症効果、腸内細菌叢の改善などの作用により、抗うつ作用を有する可能性が確認され、さらには抗うつ薬の抗うつ効果を増強することを示唆する結果が報告されました。
まさに「メトホルミン」は、古くて新しい薬と言えるのはないでしょうか。
今後の研究成果に期待したいところです。

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コーヒーを飲むなら「モーニングコーヒー」

7月05
2025
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今回は身近な嗜好品「コーヒー」についてお伝えいたします。
緑茶を飲用する文化の日本人ですが、コーヒーの香りのリラックス効果も相まって、今では一人当たり1日約1杯の消費があると言われています。
特に食後のコーヒーはホッと一息するものです。
コーヒーの健康効果と言えば、コーヒーに含まれるカフェインによる覚醒効果や利尿作用は誰もが知っていますが、その他にもコーヒーに含まれるポリフェノールの一種である「クロロゲン酸」の作用による認知症の予防・改善効果をはじめ、食後血糖値の上昇抑制作用、肝機能改善作用、さらにはアメリカでの40万人以上の健康調査の結果からコーヒーの飲用によって死亡リスクが低下するとの論文が2012年に掲載されたことなどから死亡率改善作用などでも注目されています。
コーヒーの飲用と死亡率の改善については、国内においても岐阜大学大学院の山川路代氏らが高山市で実施した高山スタディにおいてもコーヒーの飲用と全死因死亡および心血管疾患による死亡と逆相関していることを報告しています。
このようにコーヒーには多くの健康効果がありますが、いつ飲用するのが効果的かというコーヒー飲用のタイミングについては明らかにされてきませんでした。
そこでアメリカのテュレーン大学の研究グループでコーヒーを摂取する時間帯と死亡との関連を調べる研究が行われ、朝型摂取群では非摂取群と比較して最も死亡リスクが低下したことを報告されています。
その他にも、コーヒー摂取量と摂取タイミングと糖尿病患者の慢性腎疾患リスクとの関連性を調べた研究では、早朝から午前中の摂取は有意にリスクが低下したという報告や、カフェイン摂取とうつ病リスク低下と関連では、朝の時間帯(5時~8時)にカフェインを摂取した人は、そうでなかった人と比較してうつ病有病率が低いことなども報告されています。
このようなことからも、コーヒーを飲むならモーニングコーヒーが良いと言えそうです。たまにはホッと一息、忙しい毎日にモーニングコーヒーや、食後のコーヒーブレイクも良いかも知れません。

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イムバランス(発酵大豆培養物)と認知症

6月14
2025
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イムバランス(発酵大豆培養物)は、これまでにアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー性疾患の有用性について複数の研究結果が報告されています。
その他にも慢性子宮内膜炎による着床不全患者への投与で慢性子宮内膜炎の改善および臨床妊娠率の向上の報告など多くの機能性を有しているサプリメントです。
イムバランス(発酵大豆培養物)のその他の機能性として、ハーバード大学との共同研究において、認知機能改善の可能性のあることが示唆されました。
この研究は、認知機能障害モデルマウスを用いた研究で、神経炎症を阻害し、エネルギー代謝を向上させ、腸内細菌叢を改善させることにより、認知機能を改善させることができる可能性を見出しています。
認知機能の低下は、加齢ならびに神経変性疾患、糖尿病、慢性腎臓疾患などの特定の疾患と関連しており、厚生労働省研究班の調査によると、65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%で、2025年には730万人に達し、なんと65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推定され、大きな社会問題として注目されています。
一方で認知機能改善に向けて医薬品の研究開発が継続されていますが、未だに有効な治療薬は見当たりません。
そのような中で、認知症発症の予防という立場から、この度ご紹介したイムバランスのようなサプリメントの使用は重要な位置づけになってくるものと思われます。

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百日咳の感染者数 過去最多!

6月07
2025
Written by admin
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百日咳が流行し、毎日のようにニュースでも取り上げられています。
それもそのはず、2025年4月7日~4月13日の1週間に報告された感染者数は、比較できる2018年以降で、3週連続で過去最多を更新しています。
この時期でなんと、すでに2024年の年間報告者数を上回っているとのことですので、これは尋常ではありません。
百日咳は、激しい咳を伴い、微熱など風邪と似た症状からはじまり、次第に咳が強くなってきます。乳幼児や免疫力が低下している高齢者が感染すると重症化することもあり、乳児が感染すれば、死亡する恐れもある疾患ですので注意が必要です。
百日咳の感染や感染拡大を防ぐために最も大切なのはワクチン接種ですが、最近の感染者の推移をみると、これまで感染の中心だった乳幼児は感染者全体の10%程度にとどまり、約60%は10~19歳の若年層のようです。
それではなぜ若年層の感染者が増加しているのでしょうか?
その原因はいくつか考えられますが、いままで感染の中心だった乳幼児ではワクチンが定期接種されているため免疫を獲得できている一方で、10~19歳の若年層では免疫が減衰しており、学校やクラブ活動において集団で接触する機会が増えていることに加え、百日咳ワクチンの追加接種が任意であるため積極的に行われていないことも考えられます。
さらに、現在流行している百日咳は、治療薬であるマクロライド系抗菌薬が効かなくなっていることも見逃せません。
「小児呼吸器感染症診療ガイドライン」では、マクロライド耐性百日咳菌に対して、本来は百日咳に使用する抗菌薬ではない、ST合剤と呼ばれる抗菌薬を使用することを推奨しています。
いずれにしても百日咳対策として大切なことは予防ですので、特に生後2か月を迎えたら速やかに5種混合ワクチンを接種することが大切と思われます。
また、今後若年層や高齢者に感染者数が増加し続けるようなら、感染予防の立場から追加ワクチン接種を積極的に行う必要性を広く認知させ、自己負担額を軽減するなどを含めて国をあげての追加ワクチン接種の推奨が必要になるかも知れません。

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