毎年この時季になりますと、インフルエンザ流行が気になりはじめる季節となります。
そのような中で、毎年の事ではありますが、特に受験生やそのご家族、或いはご高齢者は、インフルエンザウィルスの感染を何としても防ぎたいものです。
そこで、今回はインフルエンザウィルス対策として有用なサプリメントを2つご紹介させていただきます。
その一つ目は、コンブ由来やメカブ由来のフコイダンです。
特別養護老人ホームの入所者67名を無作為に2群に分けて、インフルエンザワクチン接種後にメカブフコイダン摂取した方と外見が類似した食物繊維を摂取した方で、ワクチン接種1ヵ月後のインフルエンザ抗体量を測定したところ、メカブフコイダン摂取群は、対照群と比較して全員上昇していることがわかりました。
しかも、対照食を摂取していた方が欧州医薬品庁が定めるインフルエンザワクチンの有効性を充たす基準の抗体量が産生されていなかった株に対しても、メカブフコイダンを摂取していた方は全員基準を充たしていました。
この事は、ご高齢者の方がメカブフコイダンを摂取する事により、「インフルエンザワクチンを接種したにも関わらずインフルエンザに感染することを防げる可能性を高める」ことを示唆しています。その他にも、コンブ由来フコイダンやメカブ由来フコイダンは、マウスを使った実験でも多数の良い結果が報告されています。
また、マウスでインフルエンザ感染後の生存率を観察した研究では、乳酸菌FK-23菌を酵素処理した「LFK」を与えたグループと何も与えていないグループを比較すると、「LFK」を与えたグループの生存率が高く、さらに肺の呼吸機能の抑制が抑えられていることが分かりました。この研究結果は、2012年日本乳酸菌学会で優秀発表賞を受賞しています。
ワクチン接種の有無にかかわらず、インフルエンザ感染が特に気になる受験生やそのご家族、ご高齢者をはじめ、インフルエンザ感染が気になる全ての方に対して、上記のようなサプリメントの摂取を推奨されるのも良いかも知れません。
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インフルエンザウィルス対策サプリメント
冬至の風物詩「柚子湯」
寒さが厳しい時期になってきましたが、12月22日は1年で最も昼間の時間が短い冬至です。
昔からの風習で、冬至の日といえば、南瓜を食べたり、柚子湯に入るのが習慣ですね。
柚子湯は、冬至 → 湯治 → 柚子という語呂合わせも由来の一つではありますが、
もともとは、香りの強い冬場の柚子が邪気を払うと言われていることから、
厄払いのために行なわれていたものだったようです。
今回は、冬至の風物詩ともなっている柚子湯についてご紹介します。
★柚子湯の健康効果は?!
柚子湯をすることで、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、
果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果もありますので、冬の冷たくて乾燥した
空気に耐えている身体をいたわるには良い風習といえるのではないでしょうか。
★家庭で柚子湯をしてみましょう!
(1)【 丸ごと湯船に入れる 】
そのまま入れると柚子がそのままお風呂に浮かび、風情もでます。
しかし、そのままでは香りや果汁などが出にくい場合もありますので、浅めに数箇所切り込みを入れておくと、
香りや成分が出やすくなりますよ。
(2)【 輪切りや半分にカットしてお風呂へ 】
お風呂に入れる直前に切って入れると、柚子の香りも成分もよく出やすくなり柚子が
そのまま入っているので、風情も残るのではないでしょうか。
ただし、時間が経つとグシャグシャになってきて果肉や種などがお湯に浮いてくるため、後のお掃除がちょっと大変かもしれません。
(3)【 輪切りや半分にカットし、袋に入れてからお風呂へ 】
ガーゼやキッチン用ネットなどで袋を作り、切った柚子を中に入れておくと果肉や種などが
出にくくなります。
柚子がよく見えないので風情は薄くなるかもしれませんが、香りや成分も出やすくお掃除も楽です。
なお、柚子湯を利用すると、敏感肌の方やお子様の場合、少し刺激を感じる場合がありますのでご注意ください。
★柚子は食べても健康に良い!
柚子は食べても健康に良い果物です。
特にビタミンCはレモンの3倍、みかんの5倍ほど含まれています。
さらに柚子にはビタミンPも含まれており、ビタミンCの吸収を促進してくれます。
その他にも、整腸作用の期待できるペクチンや疲労回復に良いとされるクエン酸なども豊富に含まれていて、
非常に栄養価の高い果物です。
柚子はなかなかそのまま食べるということは難しいですが、果皮を刻んで薬味にしたり、実を絞って調味料として使ったりして、味付けのアクセントとして使うと、香りも良く爽やかな風味に仕上げることができます。
焼き魚や鍋料理を食べる際に、柚子を絞って果汁をかけて食べると、さっぱりとした口当たりになるだけでなく、
健康に良い成分も摂ることができます。
柚子湯だけでなく料理に使っても美味しい、柚子の健康効果で元気に冬を乗り越えましょう!
がんとの戦いで疲弊した免疫細胞、若返らせる技術を開発…慶大グループ
がん細胞との戦いで疲弊した免疫細胞を若返らせる技術を開発したと、慶応大学教授の吉村昭彦さん(微生物・免疫学)の研究グループが英科学誌に発表した。
がん患者の免疫細胞を体外で増やして戻す治療は既に一部で行われているが、疲弊した免疫細胞では十分な治療効果は得られない。免疫細胞が若返ることで、治療効果がより高まることが期待される。
免疫細胞(キラーT細胞)は、がんやウイルスなどの外敵が現れると増殖して攻撃し、敵の情報を記憶した一部のキラーT細胞を残して死滅する。残ったキラーT細胞はまた同じ敵が現れると、すぐに増えて攻撃する。
しかし、がんとの戦いが長く続くと、キラーT細胞は疲弊して攻撃力や増殖力が弱まる。培養しても虚弱な細胞しかできない。
研究チームは、疲弊したヒトのキラーT細胞を、免疫細胞の発生を助ける作用のある細胞と一緒に培養。疲弊したキラーT細胞は、敵の情報を記憶したばかりの増殖前の状態に戻った。寿命が延び、外敵が現れた際の増殖能力も高かった。
若返ったキラーT細胞を、ヒトのリンパ腫を移植したマウスに注入すると、リンパ腫の成長を抑えられ、生存期間が延びた。
北海道大学教授の清野研一郎さん(免疫生物学)の話「キラーT細胞の質を高める簡易な方法として意義がある。がんを認識したキラーT細胞を確実に採取して培養することが課題になる」
(2017年9月21日 読売新聞)
「殺菌乳酸菌の機能性」について
乳酸菌の有用性が注目されたのは、ロシアの微生物学者メチニコフが提唱した「ヨーグルト不老長寿説」にさかのぼります。その後、盛んに乳酸菌の研究が行われ、最近では“生きたまま腸に届く”というキャッチコピーなどがマスコミを賑わしており、「生菌乳酸菌」の人気が根強い傾向にあります。しかし、一方で「殺菌乳酸菌」に関する研究が活発に行われ、論文発表も相次いでいます。
「殺菌乳酸菌」の知られている機能性として、腸内細菌叢の改善・生体防御作用・免疫賦活作用・抗アレルギー作用・美肌作用など幅広く確認されています。
特に、免疫賦活作用において、腸内細菌叢の研究の権威である光岡智足氏によれば、腸内パイエル板を通過してマクロファージによる貪食やTLR-2(トール様レセプター2)に作用することによって腸管免疫を活性化させるといいます。
このように最近では「殺菌乳酸菌」が注目されていますが、当社では「EF-621K菌」や「FK-23菌」などの「殺菌乳酸球菌」含有サプリメントを取り扱っています。
特に、FK-23菌の研究成果は、各社マスコミにも取り上げられ、最近では「抗インフルエンザ作用」や「抗肺炎作用」などの研究が注目を集めています。
ダチョウの動脈から人工血管の作成に成功
ダチョウの首の動脈を使って、細くて長い人工血管を作ることに、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が世界で初めて成功したと、21日発表した。
細い人工血管は、血が固まって詰まるのが問題だったが、ブタに移植しても詰まらなかった。心筋梗塞の治療などに応用が期待される。
心筋梗塞などで、詰まった心臓の動脈を迂回(うかい)させるバイパス手術では、内径2ミリ・メートル以下で長さ10センチ・メートル以上の血管が必要だ。しかし人工血管は、内径4ミリ・メートル以上しか実用化されておらず、患者の胸や太ももの血管が使われている。
同センターの山岡哲二・生体医工学部長らは、食用に飼育されたダチョウから、頸(けい)動脈を採取。ヒトに似たコラーゲンなどからなる管の構造は保ちながら、拒絶反応につながる細胞を取り除いた。内径は2ミリ・メートル、長さ30センチ・メートルになった。その後、内側に、血管の内皮を再生させるたんぱく質のかけら「ペプチド」を並べた。
ブタ4匹の右足の動脈を止め、この人工血管で左足の動脈とつなぐバイパス手術を行うと、いずれも3週間後、管の内側はブタの内皮組織で覆われたため血管は詰まらなかった。
2012.11.22 読売新聞
睡眠薬で治療できない睡眠障害?!
レストレスレッグス症候群と聞いて、「あの病気のことね」とすぐにわかる人は少ないのではないでしょうか。
不眠症と同じく「眠れない」と訴える疾患の中にも、睡眠薬では十分に効果が期待できない睡眠障害がありますが、レストレスレッグス症候群もそのひとつです。
レストレスレッグス症候群は、なんともいえない不快感が原因で、どうしても脚を動かしたくなって眠れない病気です。
患者さんの訴えは、単に「眠れない」という理由で受診される方がほとんどで、その他「むずむずする」、「痛い」、「チリチリする」・・など表現も様々です。
特に、不眠を呈して日中の活動が落ちるため「うつ病」と診断されたり、単なる「不眠症」と診断されたり、脚にしびれがあると表現する患者さんには「腰の疾患」を疑われたりする可能性があり、専門家でも見逃されているケースがあるようです。
しかし、表現は様々ですが、「脚を動かすと楽になる」という点では共通していますので、医師が診断するにあたっては「何故眠れないのか?」を確認することも重要ですが、睡眠薬を服用していても「眠れない」と感じている患者さんの中で「脚を動かすと楽になる」方は、医師にはっきりその事を伝えることも重要です。