「偉い」シリーズも気がつけば、「大豆は偉い」・「乳酸菌は偉い」に引き続いて3回目になりました。
今回は「魚は偉い!」についてお伝えさせていただいています。
魚の何が偉いのか
魚にはタンパク質や脂質など健康に良い成分がたっぷり含まれていて栄養分も豊富に含まれていますが、今回は皆さんお馴染みの「DHA・EPA」に絞ってお伝えさせて頂きます。
「DHA・EPA」といえば、「魚を食べると頭がよくなる」と言った間違った情報も飛び交った時期もありましたが、今ではもう知らない人がいないというぐらいに有名な成分になりました。
しかし、その有用性については、まだまだ知られていないことがたくさんあるように思います。
「DHA・EPA」でまず思い浮かぶのが、血液サラサラ成分と言う事ですが、これはもう誰もが知っていると思いますので説明は割愛します。
その他、注目されている作用は、血液中の中性脂肪を低下させる作用や心血管系疾患の羅患率や死亡率の低下、不整脈の抑制、インスリン分泌増強及びインスリン感受性増強作用による抗糖尿病作用、さらには抗うつ作用、抗ストレス作用などでも注目を集めています。
さらに、私が注目した「DHA・EPA」の作用として、まだ2つあります。
一つ目は、認知機能改善作用です。
今や65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍といわれています。
もはや「他人事ではない自分ごと」として対策を考える必要がありますが、「DHA・EPA」は、認知機能低下と脳萎縮の抑制作用があることがわかってきました。
二つ目は、私は意外に感じましたが、抗ウイルス作用です。
インフルエンザ感染の流行が気になるこれからの季節ですが、DHAから体内で作られる代謝物質がインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、インフルエンザの予防や症状悪化を抑制する働きが期待できることが秋田大学や大阪大学の研究で明らかになりました。
この作用は一般の方にはまだほとんど知られていないように思いますが、以上のとおり「DHA・EPA」には、健康維持に非常に有用な働きが期待できます。
まさに「魚は偉い!」ということで、“魚”を「偉い」シリーズの仲間入りをさせたいと思います。
日ごろの健康維持に、しっかり“魚”を摂取することを心がけましょう!