ご存知のとおり、「慢性炎症」は、最近では様々な生活習慣病や、がんなどの引き金となる「万病のもと」として注目されています。
急性炎症は、生体防御反応のひとつで、身体にとって大切な反応ですが、サイレントキラーとも言われる「慢性炎症」は、組織の破壊や臓器の機能低下などが、気づかないうちに進行し、様々な病気の原因に係わる厄介者です。
慢性炎症は、内臓脂肪型肥満や加齢などが原因で起こることがわかっていますが、その他にもミトコンドリアの機能低下により、炎症性物質(インターフェロンなど)が増加し、慢性炎症を発生させることもわかっています。
ミトコンドリアは、加齢とともに細胞内の数量が減少すると同時に、その機能が低下することがわかっていますので、慢性炎症の予防・改善の鍵は「ミトコンドリアの新生・活性化」を促すところにあると言えそうです。
広島大学大学院医系科学研究科の森岡徳光教授らの研究によれば、長期的にストレスを与えて、うつ病や不安障害を呈するモデルマウスの脳内で、ミトコンドリアの障害が発生し、炎症性物質のインターフェロンが増加していることが確認されました。そして、インターフェロンの中和抗体を投与することで症状が改善することを報告しています。
森岡徳光教授らによれば、うつ病や不安障害といった気分障害と称される「こころの病」の患者さんは増加傾向にあり、これらの治療は長期間にわたり患者のQOLの低下を招き、医薬品が効かない患者さんも多いことから、インターフェロン中和抗体などの医薬品の開発は新たなターゲットとして期待されるとコメントしています。
一方、ミトコンドリアの活性化により、炎症性物質の増加を抑えることが期待できることが考えられる中で、最近注目されているサプリメント素材「BioPQQ」の機能性のひとつとして「ミトコンドリアの新生・活性化作用」が知られていますので、「BioPQQ」は、うつ病や不安障害といった気分障害をはじめ、万病のもとと言われる「慢性炎症」を抑えることが期待できそうです。今後の研究成果の報告を待つばかりですが、ますます「BioPQQ」の期待は高まってくるかも知れません。