レストレスレッグス症候群と聞いて、「あの病気のことね」とすぐにわかる人は少ないのではないでしょうか。
不眠症と同じく「眠れない」と訴える疾患の中にも、睡眠薬では十分に効果が期待できない睡眠障害がありますが、レストレスレッグス症候群もそのひとつです。
レストレスレッグス症候群は、なんともいえない不快感が原因で、どうしても脚を動かしたくなって眠れない病気です。
患者さんの訴えは、単に「眠れない」という理由で受診される方がほとんどで、その他「むずむずする」、「痛い」、「チリチリする」・・など表現も様々です。
特に、不眠を呈して日中の活動が落ちるため「うつ病」と診断されたり、単なる「不眠症」と診断されたり、脚にしびれがあると表現する患者さんには「腰の疾患」を疑われたりする可能性があり、専門家でも見逃されているケースがあるようです。
しかし、表現は様々ですが、「脚を動かすと楽になる」という点では共通していますので、医師が診断するにあたっては「何故眠れないのか?」を確認することも重要ですが、睡眠薬を服用していても「眠れない」と感じている患者さんの中で「脚を動かすと楽になる」方は、医師にはっきりその事を伝えることも重要です。