厚生労働省では、2003年と2005年の2回にわたり、妊娠又は妊娠している可能性のある女性に対して「水銀を含有する魚介類等の摂取に関する注意事項」と題して魚介類等の摂取について注意を呼びかけています。
これは、メチル水銀に対する胎児への影響を考慮したものですが、これまでに報告されている疫学調査では、妊婦の魚の摂取によるメチル水銀がどのくらいの蓄積濃度まで胎児に対して安全かという点について、現在のところ明確な結論は出ていません。
デンマークでは、臍帯血中及び母親の毛髪総水銀濃度、約7歳の神経行動学的検査を調査した結果を発表しています。
体内に取り込まれたメチル水銀は、毛髪にも蓄積するため、毛髪水銀値は一定期間の暴露状況をよく反映する有用な指標です。
その結果、妊婦の魚の摂取によるメチル水銀の胎内暴露は、胎児脳の機能を有意に低下させると報告しています。
一方で魚介類は、たんぱく質以外に多価不飽和脂肪酸や微量栄養素を含み、栄養学上必要な食材です。
米国の調査では、1週間に2回より多く魚を摂取し、かつ毛髪水銀値が1,2ppmを超えていない母親の子どもは認知力が最も高いことを明らかにしています。
すなわち、魚介類には多少なりともメチル水銀が含まれていますが、胎児脳の発達には有益と考えられます。
以上を踏まえると、妊婦は水銀値の低い魚を選んで食べると良いということになりそうですが、どの魚が水銀値が低いのかわからないところが大きな問題です。
通常、食物連鎖によってメチル水銀が蓄積されていきますから、大きな魚、例えばマグロなどは少し控えめに、小さな魚を積極的に食べるのもひとつの工夫かも知れません。
最近では、自分の体に水銀やその他有害ミネラル、必須ミネラルのバランスを自分の毛髪で簡単に検査することもできます。
当社でも毛髪ミネラル検査を承っていますので、ご興味のある方はご連絡下さい。一度、ご自身の体のミネラルバランスを知っておくのも良いのではないでしょうか。