春か秋の気温のちょうど良い晴れた日に「太陽の光を思いっきり浴びて深呼吸をする!」と、想像しただけで気分がスッキリしますが、太陽の光を浴びる「日光浴」は、健康を維持するために良い効果をもたらします。
もちろん過度な日光浴はよくありませんが、適度な日光浴は体内でビタミンD合成にも役立ち、高齢者の骨粗しょう症の予防やがん予防などの効果が期待できると考えられています。
その他にもビタミンDは、免疫力向上作用、パーキンソン病やアルツハイマー型認知症の予防改善の可能性や、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少)リスク低減作用なども期待されていますので、適度な日光浴は体に良い健康効果をもたらすと考えられます。
さらに最近、日光浴により食後血糖値が高くなる血糖値スパイクを抑える作用がある事がわかってきました。
これ研究はイギリスのロンドン大学が発表したもので、太陽光に含まれる波長670nmの赤色光を15分浴びると、血糖値が低下し血糖値スパイクを抑えると報告しています。
同大学の研究によれば、波長670nmの赤色光を15分浴びることでミトコンドリアによるエネルギー生成が刺激され、血中のブドウ糖の取り込みが増加することを確認しています。
今までにも昼間に日光を浴びることで2型糖尿病の治療や予防に役立つ可能性について報告されていましたが、この度の研究ではさらに波長670nmの赤色光を15分浴びることでミトコンドリアの機能を高め、血糖値を低下させることがわかりました。
糖尿病の治療のひとつに運動療法がありますが、同じ運動を行うのであれば室内ではなく、日光を浴びながら軽い運動を行うことが良いのかも知れません。
また、オーストラリアのモナシュ大学による別の研究では、昼間に日光を浴びることはメンタルヘルスにも良い影響を与え、うつ病リスク低減や、睡眠の質の向上に役立つことを報告しています。
最近のうつ病や睡眠障害の増加は、日中はほとんど日光浴をしないまま薄暗い屋内で過ごし、運動はほとんどせずに夜は強い照明をつけた室内で過ごす方が増えていることも原因のひとつかも知れません。
日中は可能な範囲で日光浴を心がけ、軽い運動も行い、睡眠時には部屋を暗くして眠るなどの工夫により体内時計を整え、睡眠の質の向上をはかることで、健康維持に努める習慣を身につけることも大切と言えるのではないでしょうか。
