糖尿病とは診断されないが、肥満やわずかな糖代謝異常のある「糖尿病予備軍」の人も糖尿病性腎症を発症する恐れがあると、大阪市立大の津田昌宏講師(腎臓内科学)らが14日、米糖尿病学会誌に発表した。糖尿病性腎症は進行すると治癒しにくい。早期発見と治療が重要で、津田講師は「糖尿病になる前から腎症をチェックできる制度が必要だ」と指摘している。
さらに津田講師は「肥満の人は糖尿病になる前段階でも腎症を発症しやすいことが分かった。早期発見のため、アルブミン検査の保険適用対象を拡大すべきだ」と話している。
(2018年9月14日 毎日新聞)