毎年この時季になりますと、インフルエンザ流行が気になりはじめる季節となります。
そのような中で、毎年の事ではありますが、特に受験生やそのご家族、或いはご高齢者は、インフルエンザウィルスの感染を何としても防ぎたいものです。
そこで、今回はインフルエンザウィルス対策として有用なサプリメントを2つご紹介させていただきます。
その一つ目は、コンブ由来やメカブ由来のフコイダンです。
特別養護老人ホームの入所者67名を無作為に2群に分けて、インフルエンザワクチン接種後にメカブフコイダン摂取した方と外見が類似した食物繊維を摂取した方で、ワクチン接種1ヵ月後のインフルエンザ抗体量を測定したところ、メカブフコイダン摂取群は、対照群と比較して全員上昇していることがわかりました。
しかも、対照食を摂取していた方が欧州医薬品庁が定めるインフルエンザワクチンの有効性を充たす基準の抗体量が産生されていなかった株に対しても、メカブフコイダンを摂取していた方は全員基準を充たしていました。
この事は、ご高齢者の方がメカブフコイダンを摂取する事により、「インフルエンザワクチンを接種したにも関わらずインフルエンザに感染することを防げる可能性を高める」ことを示唆しています。その他にも、コンブ由来フコイダンやメカブ由来フコイダンは、マウスを使った実験でも多数の良い結果が報告されています。
また、マウスでインフルエンザ感染後の生存率を観察した研究では、乳酸菌FK-23菌を酵素処理した「LFK」を与えたグループと何も与えていないグループを比較すると、「LFK」を与えたグループの生存率が高く、さらに肺の呼吸機能の抑制が抑えられていることが分かりました。この研究結果は、2012年日本乳酸菌学会で優秀発表賞を受賞しています。
ワクチン接種の有無にかかわらず、インフルエンザ感染が特に気になる受験生やそのご家族、ご高齢者をはじめ、インフルエンザ感染が気になる全ての方に対して、上記のようなサプリメントの摂取を推奨されるのも良いかも知れません。