今回は、調剤薬局をさらに便利でお得にご利用いただける方法をご紹介しましょう。
★複数の医療機関の処方箋を同時に持っていくと一部負担金が安くなります!
本年4月から調剤報酬が改定され、複数の医療機関の処方箋を1つの薬局に同時に持っていくと、2件目(2枚目)の医療機関の処方箋分からの調剤基本料の20%分の一部負担金が軽減されるようになりました。
さらに、まとめて処方箋を持ってくることで、
(1) 全てのお薬を一度に受け取れる!
(2) あちこちの薬局に行かなくていいので便利!
(3) 先にFAXしておくと、時間短縮になるかも!
(4) お薬の飲み合わせや重複を薬剤師が確認できる!
(5) いつもの薬局だから、安心で快適、しかも安くなる!
などの便利で安心な点がたくさんあります。
お得で便利になりますので、ぜひ、処方箋はまとめて、かかりつけ薬局に持参されるとよいと思います。
ただし、処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間です。期限を過ぎるとその処方箋は無効になりますのでご注意ください。
★体への負担を軽減するため、薬剤師がお薬の整理のお手伝いをしてくれます!
色々な医療機関からお薬をもらっていて、「何の薬か分からなくなった」「飲み方が分からなくなった」「残っている薬がたくさんある」ということはありませんか?
そんな時は、お手元のお薬を自分のかかりつけ薬局に持参すると、薬剤師がお薬の整理をしてくれることがあります。
お薬を整理すれば、残薬を有効に利用してお薬代が軽減できたり、お薬の重複がなくなり体への負担を軽減できたり、飲み合わせによる副作用を防げたり・・など、良いことがたくさんありますので、ぜひ自分のかかりつけ薬局を決めて、薬剤師に相談されてはいかがでしょうか。
これらの取り組みは、「かかりつけ薬局」をしっかり決めてもらうようにするための、国の政策の一環で取り決めされたものです。
この度の調剤報酬の改定で、上記の他にも、お薬手帳に自分がメインで利用する薬局名の記載を推奨するなど、「かかりつけ薬局」への意識づけを行うための国の工夫も、ちらほら見ることができます。
いま、お薬の重複投薬やポリファーマシー(お薬の出しすぎ)による体への弊害(副作用の発現など)がクローズアップされていますので、それらを解消するためにも、自分がメインで利用する「かかりつけ薬局」をもつことは、これからの時代の必須条件になってくるように思われます。
自分の「かかりつけ薬局」をまだ決めていない方は、ぜひ「かかりつけ薬局」を決めて、できればその薬局の特定の薬剤師を「かかりつけ薬剤師」として、常に自分の体調を管理してもらうのも良いかも知れません。