今年は5月末から早い梅雨入りとなり、じめじめとした季節が続いています。
またそれが終わると夏本番となり、梅雨時期から真夏にかけて、特に気になるのが「食中毒」ではないでしょうか。
食中毒は年間通して発生していますが、死亡例も報告されている「腸管出血性 O15」による食中毒をはじめ、発生件数の多い夏場は特に気をつけていかなければなりません。
食中毒の原因は、毎日食べている家庭の食事にもたくさんの危険性が潜んでいます。
そこで今回は、食中毒を予防するための「食中毒予防3原則」からなる「家庭でできる
食中毒予防の6つのポイント」をご紹介いたします。
ポイント(1) 食品購入時
できるだけ新鮮なものを選び、表示があるものは賞味期限も確認する。
生肉や生魚は水分がもれないようにビニール袋にそれぞれわけて包み持ち帰る。
特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰るようにしましょう。
ポイント(2) 家庭での保存
冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れ、詰め込みすぎないようにしましょう。
冷蔵庫は10度以下、冷凍庫は、-15度以下に維持することが目安です。
ポイント(3) 下準備
まずはしっかりと手を洗います。右図の色の濃いところほど汚れが落ちにくい場所になり、特に指先は手洗いが不十分になりやすいところです。
生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で食品を切ることはやめ、洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。
包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。
ポイント(4) 調理
調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。下準備で台所がよごれていませんか? タオルやふきんも乾いて清潔なものを使用しましょう。
加熱する食品は充分に加熱するようにいたしましょう。電子レンジを使用する場合は、電子レンジ用の容器を使い、調理時間に気を付けましょう。
ポイント(5) 食時
調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。
例えば、О-157は室温で15~20分で2倍に増えます。
ポイント(6) 残った食品
残った食品を扱う前にも手を洗い、ポイント(5)と同じようにきれいな器具、きれいなお皿を使用して保存しましょう。また、早く冷えるように浅い容器に小分けすることも大切です。
残った食品を温めなおすときもしっかりと。目安は75度以上です。味噌汁やスープは沸騰するまで加熱します。
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