今年も厳しい暑さが続いていますが、夏といえばみずみずしい果物が美味しい時期でもあります。
夏が旬ということは、夏に摂りたい健康成分もたっぷり含まれているに違いありません。
今回は、夏に食べたい美味しくて健康に良い果物をご紹介します。
< 夏の果物といえば、スイカ! >
夏の果物といえば、やっぱりスイカではないでしょうか。スイカには疲労回復や利尿作用があるとされていて、夏の暑さで衰えた身体に優しく、夏バテに効果がある食材の一つです。
赤肉すいかの色素にはβカロテンとリコペンが大量に含まれています。
βカロテンは抗発がん作用や免疫賦活作用で知られていますが、他にも体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。
また、トマトに含まれていることで知られているリコペンは、活性酸素を減らす抗酸化作用があり、老化予防や美肌に効果的と言われ、抗がん作用や免疫力を高める作用があります。
さらに、スイカに含まれるシトルリンという成分は、血流を改善し血圧を抑制する事が分かっています。
< 夏バテ対策にもピッタリ!パイナップル >
8月17日は、「パ(8)イ(1)ナ(7)ップル」の語呂合せで、パイナップルの日だそうです。
国産のパイナップルは6~8月頃が旬ですので、今がおいしくて健康成分がたっぷりな時期です。
パイナップルには、糖質や有機酸をはじめ、ビタミンB1やビタミンC、ミネラル、クエン酸などが豊富に含まれています。ビタミンB1は、糖質の分解を助け、代謝を促すといわれており、さらにビタミンC、クエン酸など、疲労回復に良いといわれる成分が多く含まれていますので、疲労回復や夏バテ対策の食品としてこの時期に食べるにはピッタリです。
またパイナップルには、消化を助けるといわれるたんぱく質分解酵素のブロメリンという成分が含まれています。
そのため胃液の分泌を活発にし、消化を促進しますので、食後の胃もたれを防ぎ、胃腸の健康を保つのにも良い影響があります。
夏は、冷たいものをよく摂ったり、暑さで体力が落ちるなどして胃腸の負担が大きくなる時期でもありますので、胃腸の働きを助ける成分は積極的に摂りたいですね。
< ちょっと意外?!夏が旬の桃 >
少し意外な気がするかもしれませんが、桃の旬は夏から秋にかけてですので、今から旬を迎えます。
桃は、古来中国では生命力が強い植物として知られ、不老長寿のシンボルとされていました。
そんな桃には、ナイアシンやカリウムが多く含まれています。
ナイアシンは、細胞でエネルギーを産生する酵素の働きを助けたり、皮膚や粘膜の保護などの作用もあります。
カリウムは、ナトリウムを排泄するので、体を冷やす作用の他、高血圧の予防も期待されています。
また桃には、アスパラギン酸というアミノ酸の一種が多く含まれています。
アスパラギン酸は新陳代謝を高めたり、ミネラルを全身へスムーズに運んだりする働きがありますので、素早い疲労回復を促進します。
桃には、カリウムが含まれていて体温を下げる作用があるほか、冷たいものを多く摂って弱った胃腸を整える作用、疲労回復作用も期待できます。
夏のこの時期に、採れたての桃をデザートにするのはいかがでしょうか。
今回は、夏におすすめの旬な果物をご紹介しました。
くれぐれも食べすぎには注意して、果物の健康パワーで元気に夏を乗り切りましょう!