オキナワモズクフコイダンの抗HTLV-1効果検証のための臨床試験が、琉球大学臨床研究倫理審査委員会の承認を経て実施され、その結果が平成29年8月18日~20日に行われた「第4回 日本HTLV-1学会学術集会」において発表されました。
Human T-cell leukemia virus type-1(HTLV-1)キャリアの大規模前向き研究により、ヒト成人T細胞白血病(ATL)発症の危険因子のひとつとして、高プロウィルス(PVL)が同定されており、HTLV-1の増殖抑制はATLの発症予防に繋がる可能性があります。
フコイダンは、海藻ごとに化学構造や機能が大きく異なり、オキナワモズク由来フコイダンは、免疫賦活作用や抗ピロリ菌作用、抗ウィルス作用などが報告されています。
HTLV-1関連脊髄症を対象としたオキナワモズク由来フコイダンを摂取した試験では、PVLの低下が確認されていますので、この度HTLV-1キャリアを対象に、オキナワモズクフコイダンの抗HTLV-1効果を検証しました。
その結果、オキナワモズクフコイダン投与により、HTLV-1キャリア10例中、8例でPVLの低下が観察されました。
さらには、CD4陽性細胞の減少やCD4/CD8比の低下が見られ、オキナワモズクフコイダンに高い抗HTLV-1効果があることが示唆されました。