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新たな「抗インフルエンザ薬」について

1月06
2018
Written by admin
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今年もインフルエンザ流行の季節になりました。
特に今季は、インフルエンザワクチンが不足しているという情報や、既に流行の
兆しの情報などもあり、感染の拡大が心配されるところです。
さて、この度、塩野義製薬では、現在よく使われている抗インフルエンザ薬と
全く異なる作用機序をもった薬剤(S-033188)の国内製造販売承認申請を行いました。
S-033188は、厚生労働省より「先駆け審査制度の対象品目」に指定されているため、2018年度の冬の季節性インフルエンザ流行の時季までには発売される見通しです。
「先駆け審査制度」とは、患者さんに世界で最先端の治療薬を早く提供できるようにするため、
既承認薬と異なる作用機序をもち、生命に重大な影響がある疾患等に対して極めて高い有効性が期待
されるものに対して指定される制度です。
インフルエンザウィルスは、体内の細胞内に侵入し、細胞の核内でウィルスが増殖され、新しく作られたインフルエンザウィルスが細胞の外へ遊離され、体内でインフルエンザウィルスがどんどん増殖していきます。
現在よく使われている抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、
イナビルなど)は、インフルエンザウィルスが細胞の外へ遊離
される過程に必要な「ノイラミニダーゼ」というタンパク質を
阻害することによってインフルエンザウィルスが細胞外に
遊離されるのを抑える働きがあります。
従って、ウィルスの増殖そのものを抑えることは出来ません。
一方、S-033188は、インフルエンザウィルスが細胞内に侵入した後、細胞の核内でウィルスの増殖を抑えるという働きがあります。
既存のお薬は、5日間連続して服用しなくてはならなかったり、1回だけの吸入であっても、うまく
吸入出来ない場合もあるなど様々な課題が残されていたことに対して、S-033188は、A型及びB型
インフルエンザウィルス感染症を適応症とし、成人、小児を問わず1回の内服で治療が完結し、
さらに、既存のインフルエンザ治療薬に耐性を有するインフルエンザ株や鳥インフルエンザウィルスに対しても有効なことから、いつ起こるとも分からないパンデミック(感染症の大流行)への備えとしても期待されるお薬です。
気になる副作用も、現時点では既存の薬よりも低いという結果が出ているようです。

このような画期的なお薬は皆様に役立つことは間違いありませんので、一日も早い発売が期待されるところですが、国は、有効性はもちろん、安全性を重視して審査を行い、発売早々に副作用情報などで自主回収や
販売中止などにならないように願います。

Posted in くすりの話
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