7月21日~22日の日程で札幌市のホテルロイトン札幌において、世界23カ国から昨年を上回る約480名の医師や研究者などが集まり、「統合医療機能性食品国際学会 第26回年会」が開催されました。
今度の「統合医療機能性食品国際学会」の座長は、大阪がん循環器病予防センター所長の伊藤壽記先生、北海道情報大学医療情報学部教授の西平順先生、立命館大学生命科学部教授の西澤幹雄先生、京都大学大学院農学研究科教授の佐藤健司先生らが務められ、活発な議論が繰り広げられました。
まず冒頭に、早稲田大学先進理工学部電気・情報生命工学科薬理学研究室教授の柴田重信先生よる「体内時計からみた食と健康」というテーマで基調講演があました。
先生方もご存知のとおり、私たちの体内には約24,5時間の体内時計が備わっていることが知られており、最近では「時間薬理学」、「時間栄養学」、「時間運動学」等の分野の研究も活発で、2017年には「体内時計」の分野でノーベル医学生理学賞が授与されたことも記憶に新しいところです。
この度の基調講演では、「体内時計」と「食と健康」についてのホットな話題を、分かりやすくお話して頂きました。
一般演題では、AHCCの「乳がん抑制効果」や「抗がん剤副作用軽減効果」、「HPV陽性女性のHPV感染根絶に向けたAHCCの第Ⅱ相無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験速報」など、AHCCに関する多くの発表があり、参加者の注目を集めていました。
その他、アスパラガス抽出物について、「シスプラチン腎毒性抑制効果」、「アミロイドβ蓄積抑制効果」、「睡眠の質改善効果」、「若年性認知症に対する効果」、「抗ストレス効果」など、多数の新しい知見が発表されました。