いよいよ10月となり、秋本番の気候になってきました。
秋の味覚は数多くありますが、その中の果物の一つ、ぶどうの健康成分についてご紹介します。
ぶどうは、そのまま食べるだけでなく、ワインやジュース、ジャムやスイーツなど様々な加工によって
多くの人に親しまれている果物ですが、健康にも良い果物としても知られています。
では、いったい、ぶどうの何が健康に良いのでしょうか?
★ぶどうと言えばブドウ糖?!
ヨーロッパで畑のミルクといわれるほど栄養価が高いとされているぶどうの主成分は、ブドウ糖という糖質です。
果物のぶどうと同じ名前がついているのは、「熟したぶどうに多く含まれていた」「化学式の形状がぶどうの房に似ていた」などの説があり、果物のぶどうとも関わりがあるようです。
ブドウ糖は体内に入るとすぐにエネルギー源として使われ、脳や筋肉を正常に動かすために必要な成分
なので、疲労時の栄養補給として最適です。
中でも、脳の活動を維持する為に絶対に欠かせないエネルギー栄養素です。
もちろん摂りすぎは良くありませんが、体内のブドウ糖が不足すると、低血糖状態となり、倦怠感や異常な空腹感を感じたり、うまく頭が働かないといった症状を感じることもあります。
★ぶどうに含まれる成分といえばポリフェノール
ぶどうに含まれる成分として有名なのは、ポリフェノールではないでしょうか。
ぶどうに含まれるポリフェノールは、テレビや雑誌などでも何度も紹介されていますが、アンチエイジングや美容、動脈硬化やガンの予防に良いとされる抗酸化成分で、体内の活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素は、体内で酸素を利用し代謝が行われる過程で自然に発生し、身体を守る働きを持つ一方で、さまざまな老化現象を起す悪者でもあります。
様々な病気の温床とも言われる活性酸素を除去する能力がある抗酸化成分を積極的に摂ることは、健康を維持する上でもとても大切です。
そして、ポリフェノールの中でも、以前テレビなどで長寿遺伝子のスイッチをオンにする成分として話題になったレスベラトロールや、疲れ目の改善など目の健康維持に良いとされるアントシアニンなども含まれています。
ポリフェノールはぶどうの皮にも多く含まれています。生食で皮を食べるのは難しいかもしれませんが、皮ごと使ったジャムや、皮や種ごと搾ったジュースや赤ワインなどであれば摂取しやすくなります。
★ぶどうにはビタミン・ミネラルも豊富
ぶどうには、特にビタミンCやビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンCには、免疫力を高めてウイルスから体を守ったり、若々しい肌を保ったりする効果があり、ビタミンB1には糖質の代謝を促進する効果、ビタミンB2には脂質の代謝を促進する効果が期待できます。
さらに、カリウム、鉄、亜鉛、銅、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分も豊富で、貧血の予防や妊婦の方にもオススメです。
特にカリウムの含有量は多く、カリウムには、塩分の排出を促し、体内のミネラルバランスを正常に保つ働きがありますので、高血圧の方などには特におすすめです。
日本では12世紀頃から親しまれているだけあって、やっぱり、ぶどうは健康に良い成分がたっぷり含まれていました。
健康のためにも、この時期のおいしいぶどうを積極的に食べてみては、いかがでしょうか。