血液中の「NAMPT(ナムピーティー)」というたんぱく質に老化を抑え、寿命を延ばす働きがあることがマウスの実験で分かったと、日米の共同研究チームが発表した。
人間にもNAMPTがあり、責任著者の米ワシントン大(セントルイス)の今井真一郎教授(老化学)は「創薬につながる可能性は十分ある」と話す。
発表によると、マウスは老齢にあたる生後18カ月で、血液中のNAMPT量が6カ月の時より雄で33%、雌で74%減少していた。量を測定後に生きた期間を調べると、量から余命を予測できるほどの強い関連性があった。
NAMPTを多く作るマウスを作製したところ、老齢になっても、回し車を回す身体活動能力が高い▽記憶・学習能力が高い▽インスリン分泌量が多い▽網膜の機能が高い――など、老化が抑えられた。
また、若いマウスの血中からNAMPTを取り出し、老齢マウスの腹部に週1回、3カ月間注射すると、寿命が15・8%延びたという。
(2019年6月14日 毎日新聞)
