茨城大などの研究グループは、茨城県の筑波山麓で栽培されている「福来(ふくれ)みかん」の果皮を食べることで、肥満抑制などの効果が期待できるという実験結果を発表した。福来みかんは、直径3~5センチの小ぶりな果実と薄い皮が特徴で、果肉は甘みが少なくすっきりとした酸味がある。
研究グループは、マウスを使い、一方のグループには高脂肪食だけを、別のグループには福来みかんの果皮の粉末を5%混ぜた高脂肪食を与える実験を行った。
4週間にわたって体の状態の変化を比較したところ、果皮入りの餌を食べたグループは体重の増加量が約半分で、血中のコレステロール量と中性脂肪レベルも低かった。
マウスにストレスを与え続けて比較した実験でも、福来みかんの果皮の粉末を混ぜた餌を食べたグループにストレス抵抗性が増すという傾向が示された。
(2019年6月18日 産経新聞)