今年も本格的な夏が近づいてきていますが、皆様の暑さ対策はいかがでしょうか。
今年はマスクを着用する機会も多くなり熱が体内に籠りやすくなるため、いつも以上に暑さへの備えが必要です。そこで、今回は食べて体の中から少しでも涼しさを感じるようなレシピをご紹介します。
★夏野菜は熱い体をクールダウン
夏野菜と聞くと何を思い浮かべますか?トマト、きゅうり、ナス、ピーマン、おくら、ゴーヤ、豆類など夏の暑い時期に旬を迎える野菜はたくさんあります。
夏に旬を迎えるから夏野菜、というのも正しいのですが、夏野菜と言われる野菜は、疲労回復に役立つビタミン類や体内の余分なナトリウムを排出するカリウムなど、夏の健康維持に役立つ成分が多く含まれていて、さらに水分が多く水分補給にも役立つなど、夏の時期、体にとって嬉しいのも夏野菜と呼ばれる所以です。
★ナスとみょうがのマリネをご紹介します
今回は、ナスとみょうがを使ったレシピを一つご紹介します。
火を使わずに電子レンジだけで、簡単に作れるお手軽レシピです。
ナスとみょうがには、カリウムが豊富に含まれます。カリウムは利尿効果が高く、体の余分な熱を尿と一緒に放出し体をクールダウンさせる効果があると言われています。
ナスは、薬膳・漢方の観点でも体を冷やし、ほてりを抑える「涼」という性質をもつため、暑い季節の体温調整にも役立ちます。また、胃液の分泌を促すコリンという水溶性ビタミン様物質を含んでおり、食欲不振の解消に役立つと考えられています。紫色の色素はナスニンと呼ばれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用にすぐれ、生活習慣病予防にも効果が高いといわれています。
みょうがの特徴といえば、独特の香りと辛味です。みょうがの香り成分はα-ピネンという成分で、発汗を促し、血液の循環を良くすると言われているほか、消化の促進にも役立つと言われています。そのため、シャキシャキとした食感とその香りで、食欲が出にくい夏場でも食欲を増進してくれる薬味として、よく用いられます。
さらに、みょうがの辛み成分であるミョウガジアールという成分には、血液循環を良くする作用の他、強い抗菌作用がありますので、夏の弱った体内での解毒・抗菌作用で、身体を守ってくれます。
【ナスとみょうがのマリネ】
[材料]2人分
ナス(縦6等分に切る) ………… 2本
みょうが(細切り) ………………… 2個
ごま油 ………………………………… 小さじ 2
しそ(千切り) ……………………… 2枚
かつおぶし …………………………… 適量
(A) ポン酢しょうゆ ………………… 大さじ2
(A) 白すりごま ……………………… 小さじ 2
(A) おろししょうが ………………… 小さじ 1
[作り方]
(1)耐熱ボウルに、ナスとごま油を入れて和え、ラップをかけて電子レンジ(600W)で4分ほど加熱します
(2)電子レンジから出してしばらく置いて粗熱をとり、その後冷蔵庫で冷やします
(3)器に盛り付け、混ぜ合わせた(A)をかけ、みょうが、しそをのせて、かつおぶしをのせたら出来上がりです
夏野菜は他にもたくさんあります。彩も鮮やかですので、見た目にも楽しみながら栄養たっぷりの夏野菜を
積極的に食べて、暑さ対策に役立ててみては、いかがでしょうか。