夏といえば、一般的には夏祭りや夜店、お墓参りなど外に出る機会も多くなりますが、厄介なのが「虫刺され」です。
何度刺されても、あのかゆみはなんとも言えない苦痛ですね。
ところで、蚊などに刺されたときにおこる「かゆみ」もアレルギー反応のひとつということをご存知でしたでしょうか。
虫刺されのアレルギー反応は、虫に刺された回数でも違いが出てくると言われていますが、老年期になると、なんとアレルギー反応が起こらない方もいるそうです。
一方で、非常に稀ではありますが「蚊刺過敏症」(別名;蚊アレルギー)と言って、刺された箇所がひどく腫れて、発熱などの全身症状が現れることもあります。蚊に刺されてひどい症状が現れたときは、皮膚科を受診することをお勧めいたします。
夏の時期に虫刺されが予想されるような場所に外出する場合は、少々暑いのを我慢して、長袖・長ズボンの着用、帽子をかぶる、サングラスをかけるなど、可能な範囲で肌の露出を少なくすることが大切ですが、どうしても肌が露出する場所は虫よけ剤を有効にご利用されることをお勧めします。
虫よけ剤を使用する場合は、成分により配合濃度の差によって、医薬部外品扱いと医薬品扱いのものがあります。当然、濃度が濃いものの方が効果は期待できますが、ムラがないように塗るなどの使い方にも気を配ることが大切です。
それでも虫に刺されることはあると思いますが、そんなときは市販のお薬を塗布するか、症状が重い場合は医療機関を受診して必要に応じて塗り薬や飲み薬を使用することになります。
虫刺されの市販の塗り薬には、清涼感を期待してl-メントール、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、軽い副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)などを配合していますが、しつこいかゆみに対しては、一般的には「ステロイド剤」を配合している商品がお勧めです。
それにしても、夏といえば昔は蚊取り線香をよく使用していましたが、今では電気蚊取り機が主流で、蚊取り線香はほとんど見かけなくなり、少し寂しい気もします。個人的には、蚊取り線香も風情を感じて落ち着くのですが、それも年齢のせいでしょうか?