冬から少しずつ春に向かう今の時季ですが、寒い冬の間は運動不足になりがちです。運動不足で筋力が低下すると血流が悪くなり、代謝も低下して、身体のだるさや肩コリの他、生活習慣病の原因になりかねないなど、健康に様々な悪い影響が出てきてしまいます。とはいえ、まだ寒い時期だと身体を動かすのも大変ですよね。
実は、第二の心臓とも呼ばれるふくらはぎをケアすると、手軽に血流を改善させることができます。
今回はそんなふくらはぎのケア方法をご紹介します。
★ナゼ、ふくらはぎが第二の心臓?
ふくらはぎは体の一番下、心臓から遠い位置にあります。体中に血液を巡らせるには、このふくらはぎから心臓へ、つまり下から上へと血液を送らなくてはなりません。通常、ふくらはぎの筋肉がポンプとなって、血液を押し上げています。こうしたことから、ふくらはぎは「第二の心臓」と言われることがあります。運動不足が続き、ふくらはぎの筋肉を使う頻度が減ると、このポンプの働きが弱って、むくんだり冷えたりする原因となります。
日頃から、なんとなくすっきりしない、むくみやすい、肩がこるという状態が続くようなら、血流が悪くなっているのかもしれません。
そんな時はふくらはぎをケアすることで血流が良くなれば、改善できるかもしれません。
★ふくらはぎを実際にケアしてみましょう
(1)ふくらはぎを温めたりマッサージする
一番手軽な方法は、ふくらはぎをもむことです。ふくらはぎをもむと、ポンプ機能のサポートとなり、全体の血流が良くなります。下から上へともむのがベストですが、どのような方法であっても、もむだけで効果が期待できます。
また、入浴で温めるのも効果的で、入浴時や入浴後に軽くマッサージするのも有効です。
(2)足を動かす
足を動かして筋肉を鍛えるのも、効果の高いケア方法です。歩くのが手軽で一番良い方法ですが、簡単に室内でできるエクササイズも有効です。立った状態で、かかとを上げ下げする動作をこまめに行ってみてください。この動きをすることによって、ふくらはぎを構成する大きな筋肉である「ヒラメ筋」を動かすことになり、血液を巡らせるポンプ機能を強化することができます。
座った状態でも行うことができますが、その際には足の裏全体を床に付けた状態から、つま先を上げ下げする動作を加えると、ふくらはぎだけでなく、すねのあたりの筋肉も鍛えることができるので、血流改善にさらに効果的です。
(3)血流改善につながるツボを押す
ふくらはぎ付近には血流改善が期待できるツボがありますので代表的なものを2つご紹介します。
●三陰交
足の内側のくるぶしに手の小指を当て、指の幅4本分そろえた時に、人差し指が当たっているところ
●足三里
ひざのお皿のすぐ下にあるくぼみの、足の外側部分に人差し指を置いて、指の幅4本分で小指が当たっているところ
三陰交、足三里ともに、親指の腹を使って3~5秒かけてゆっくりと押すのを5~10回程度繰り返します。
痛いと思うほどの力は必要ありません。少し痛いけど気持ちいいくらいの加減で指圧してみてください。
ツボ押しやマッサージ、室内でも簡単にできる運動など、ふくらはぎは日常的に取り組みやすいことでケアすることができます。ふくらはぎのケアをしっかり行い血流を良くして、健康な体作りを心がけましょう。