オミクロン株の感染拡大が続いている中、新型コロナウイルスの収束が待ち望まれています。
そんな中、免疫力を低下させないために信頼できるサプリメントの利用は、有用であると考えられますが、さらには別の角度からのサプリメントの利用も有用かも知れないという話題をお伝えさせて頂きます。
先生方に対してお伝えする情報としては根拠に乏しいものですが、今回は「ホンマでっか!」という軽い気持ちで、ひとつの情報として気軽にご覧いただければ幸いです。
杏林大学医学部の木崎節子(タカコ)教授らは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質S1サブユニットが、TLR(toll-like receptor)-4シグナルを活性化することにより、炎症反応を誘導させることを報告しています。
一方、新型コロナウイルス感染後の過剰な宿主の炎症は、新型コロナウイルス感染症の重症化と死亡率に関連していることが指摘されています。
木崎教授らは、「アスパラガス抽出物」は、皮膚繊維芽細胞の炎症性シグナルを抑制することがすでに報告されていることから、新型コロナウイルス感染後の過剰な宿主の炎症を「アスパラガス抽出物」で抑制できるのではないかと考え、S1刺激マクロファージの炎症性反応に対する「アスパラガス抽出物」の効果を調べました。
その結果、「アスパラガス抽出物」は、細胞の生存率を低下させることなく、炎症性サイトカインとして知られているインターロイキン-6(IL-6)のS1からの分泌を濃度依存的に有意に減少させる他、S1により誘導される炎症反応を抑制するいくつかの結果が得られたことから、木崎教授らの研究は、新型コロナウイルス感染患者の過剰な炎症反応を「アスパラガス抽出物」の摂取によって抑制し、重症化や死亡率を低下させることができる有用な手段のひとつとなる可能性が高まりました。
現時点で、新型コロナウイルス感染症に対して明確な治療法が確立されていない中で、予防が重要な鍵を握っています。
予防の立場からのひとつの手段として、AHCCやフコイダンなどの免疫力を高めるサプリメントや、思いやりのPQQなどのアスパラガス抽出物含有サプリメントの利用も健康維持という立場からも有用かも知れません。