慢性腎臓病は、20歳以上の日本人の8人に1人の割合で罹患している新たな国民病と言われていますが、初期にはほとんど自覚症状がなく気づきにくい病気で、進行すると血液透析や腹膜透析などの透析治療が必要になってくる怖い病気です。
最近、9万人以上のデータを解析したところ、糖尿病治療薬として使用されている「SGLT-2阻害剤」が、慢性腎臓病の進行を37%も低下させ、その効果は糖尿病の有無で違いはなかったことを医学雑誌「ランセット」に掲載され、「SGLT-2阻害剤」が腎臓病の進行予防にも有効な可能性が指摘され注目を集めています。
一方、サプリメント領域では、ニチニチ製薬と大阪公立大学、京都府立大学との共同研究成果として、「FK-23菌」及び「LFK」の慢性腎臓病進行抑制効果について特許を取得しています。
本特許の実施例では、慢性腎臓病モデルラットを、通常食、FK-23食、LFK食の3群にわけ、発症2週間前から自由摂食させて、発症8週間後に腎臓を摘出して形態学的および生化学的解析を行いました。
その結果、FK-23投与群、LFK投与群のいずれも通常食群に比べて腎臓組織の線維化が顕著に少ないことがわかりました。さらに、線維芽細胞の出現も抑えられていました。
また、BUNやクレアチニンも有意に上昇が改善されていました。
これらの結果を踏まえて、慢性腎臓病罹患者に明るいニュースとなるものと思われます。
LFKは、ニチニチ製薬と東京大学との共同研究により、がん転移抑制効果が確認されており、
特許取得されたことを参考までに追記させて頂きます。