アスパラガス抽出物は、これまでにヒートショックプロテイン(HSP)70を発現誘導することにより、抗ストレス、睡眠の質改善、認知機能改善作用などが報告されています。
HSP70と病気との関係はよく知られており、特に「うつ症状」の改善などの精神疾患や、睡眠の質の改善などに対しても注目されています。
今までにも、アスパラガス抽出物を用いたヒト試験においても、抗ストレス作用の他、睡眠の質改善作用などが報告されています。
さてこの度、日本医療大学認知症研究所の銭本隆之らの無作為化二重盲検クロスオーバー試験で、軽度~中等度認知症患者の認知機能や精神症状の改善などが見られたことを、Evidence-based Complementary and Alternative Medicine 2023に掲載されました。
アスパラガス抽出物の脳機能に関する報告はこれまで学会で良い結果報告を発表されてまいりましたが、さらに一歩進んだ研究報告と言えます。
今後の研究成果に期待されるところです。