日本では今後ますます高齢化が進み、2030年には75歳以上の高齢者が2,200万人、100歳以上も27万人に達すると予想されています。
それに伴い、現在約200万人の認知症患者は、2030年には350万人以上になると推計されています。
一方、アルツハイマー型認知症に対するお薬は、「アリセプト」というお薬しかありませんでした。
しかしこの度、アリセプトとは違う作用機序を持つ新薬「メマリー」というお薬が第一三共株式会社から発売されることになりました。
世界的に見ると、メマリーと同じ成分のお薬は既に世界70カ国での販売実績があるお薬です。
認知障害の進行を抑制し、言語や注意力の悪化、攻撃性や行動障害の進行を抑制するといわれて
います。
従来のお薬「アリセプト」と作用機序的に異なるため併用が可能で、併用する事で一層効果が期待できるといわれていますので、今までよりも治療効果が大いに期待されるところです。
しかしながら、アルツハイマー型認知症の病態そのものがまだ仮説の段階ですので、根本的な治療薬が開発されたわけではありません。
即ち、新薬「メマリー」は、アルツハイマー型認知症の進行を抑制しますが、根本的に治すお薬ではございませんので誤解のないようにご理解ください。
今後、アルツハイマー型認知症の病態が解明され、アルツハイマー型認知症の根本的な治療薬が開発
されることを期待いたします。
※アルツハイマー型認知症の重症度目安
●軽度
・記憶
通帳などのしまい忘れ、置忘れが頻繁にある
・外出、買い物
買物リストがあれば本人だけで買物できる
・服薬
服薬を忘れることが頻繁にある
・気分
時々落ち込む事がある
●中等度
・記憶
最近の大きな出来事を忘れることがある
・外出、買い物
買うものをよく間違える。同じものを何回も買う
・服薬
言わないと服薬を忘れる
・気分
イライラが増え、笑顔が減る
●重度
・記憶
昔の印象深い出来事を忘れる
・外出、買い物
買物に出かけない
・服薬
管理しないと服薬できない
・気分
表情が乏しくなる
<豆知識>
アルツハイマー型認知症予防のために心がけたい生活習慣
1、偏食をなくし、特にお魚や緑黄色野菜をたっぷり食べることが大切です。
また、赤ワインなどのポリフェノール類やビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化食品を積極的に
摂取することも大切です。
2、適度な運動を心がけましょう!
3、睡眠をしっかりとることも大切です。
※当社では、アルツハイマー型認知症の原因のひとつである脳内に蓄積したアミロイドβ
の分解を促す作用があるといわれている米ぬか成分「フェルラ酸」含有サプリメント
(認知症専門医師も患者様に推奨している商品)を取り扱っています。
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