第19回統合医療機能性食品国際会議が、去る10月15日(土)~16日(日)の
2日間、札幌市において国内外19カ国から500名以上の統合医療関係者が一同に集まって開催されました。
基調講演では、帝京大学名誉教授の山崎正利氏が「生体防御機構における食細胞の役割とその調節」と題して、生体防御機構における攻撃分子としては、蛋白質類、脂質類、酸素代謝物質の3つの異なる分子がある。天然物の摂取により生体防御機能を調整できる可能性があるとご講演されました。
AHCCの研究で注目されたのは、医薬基盤研究所の野村大成氏らが「活性化糖類関連化合物(Active Hexose Correlated Compound,AHCC)の放射線誘発晩発障害(マウス発生異常および白血病)への抑制作用」と題して、AHCCが、マウスの実験で放射線誘発奇形と放射線誘発白血病が抑制される初めての報告がありました。
また、テキサス大学のMehran Haidari氏らが、「AHCCはサイトカインによって誘導される浸潤性がん細胞の内皮細胞への接着を減弱させる」と題した研究では、AHCCは抗転移効果を有することが示されていたが、その基本的な分子メカニズムは未だ明らかになっていませんでした。
今回の研究では、三種類の主要な転移性ガン細胞(乳がん、前立腺がん、卵巣がん)のヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)への接着能を評価しました。
その結果、AHCCはサイトカインが誘導する浸潤性がん細胞の内皮細胞の接着を減弱させることがわかり、AHCCの抗転移効果に関する分子機構を解明する可能性を見出しました。
その他にもAHCCに関する様々な研究発表がございました。
国際会議の講演要旨集をご希望の先生は、ご郵送させていただきますのでご連絡ください。
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