いよいよ気温も上がり、夏を感じさせる気候になってきました。
毎年真夏になると盛んに報道されるものといえば、熱中症ではないでしょうか。
暑い毎日の中で、少しでも熱中症のリスクを軽減させるために、水分やミネラルの補給、日陰に入ったり風通しを良くする、などの対策が当たり前になってきています。
しかし、そういった対策をとっていても普段の健康状態によっては、熱中症になってしまうこともあります。
昨年は、熱中症になりやすい体質・なりにくい体質があるということも報じられていました。
できれば熱中症になりにくい体質でありたいですよね。
そこで今回は、少しでも熱中症になりにくい体質にして夏本番に備えるための、今からできる熱中症対策をご紹介します。
●熱中症になりにくい体質とは?
熱中症になりにくい体質というのは、適切に発汗して体内の熱を逃がしやすい体質だといえます。普段からあまり汗をかかずに過ごし、汗をかくことに慣れていない体になってしまうと、いざ夏本番を迎えたときにも、うまく発汗による熱の放出ができずに体内に熱がこもってしまい、熱中症になりやすくなってしまいます。
つまり、夏に向けて、暑さによる適切な発汗で、熱を逃がしやすい身体にしておくことができれば、熱中症や夏バテの軽減につながることも期待できます。
●汗をかく体質にしましょう
では、汗をかく体質にするためには、どのようなことを実践していけば良いのでしょうか。
わかりやすくいうと、普段から汗をかき慣れておくということが大切です。
そのためのトレーニングとしては、まず、軽く汗をかく程度の運動(少しだけきついと感じる運動)を1日20~30分程度、週に3~4回は行うようにしてください。ジョギングや散歩をはじめ、室内でもできるラジオ体操など、その人にとって無理のない範囲で運動を行ってください。
また、外で運動を行う際には、紫外線にも注意が必要です。直射日光を避けられる日陰を使うようにしたり、帽子をかぶったり、タオルを首に巻くなどして、紫外線対策をして運動を行うようにしてください。
そして、運動を行う際には、スポーツドリンクなどの、糖質、塩分、ミネラルを含んだ水分の補給をこまめに行ってください。
●おすすめは運動後の牛乳?!
さらに、運動後に飲むと良いとされているのが、コップ一杯の牛乳です。
運動の後に牛乳、と聞くと意外に思われるかもしれませんが、スポーツドリンクと同じくらいの塩分を含むだけでなく、運動後に最も重要なたんぱく質の摂取をするのに最適な飲み物なのです。
発汗や熱の放出には、血液量を増加させておくことも効果的なのですが、運動後にはたんぱく質を多く含んだものを摂取することが良いといわれています。たんぱく質を摂取すると、血液量を増やす作用のあるアルブミンという成分が合成されます。アルブミンには水分を引き付ける作用があり、水分を血液中に集めるので、最終的に血液量を増加させることができます。そのため、たんぱく質だけでなくアルブミン合成に必要な糖分も適度に含まれている牛乳がオススメです。
牛乳が苦手、という方はヨーグルト・チーズなどその他の乳製品や、豆乳でも構いません。
また、身体の血液量を増やすことで、体温調節の機能も強化されますから、気温の変化にも強い体作りをすることができます。
夏本番を迎える前の熱中症対策は健康維持や体力増強のためにも大切です。
ぜひ、運動するのに適した季節でもある今から、試してみてはいかがでしょうか。
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