AHCCやフコイダン、D-フラクションなどの免疫力を高めることで知られている健康食品は、抗癌剤の副作用を軽減できることがよく知られるようになってきましたが、医薬品である「漢方薬」も癌治療において様々な効果を発揮することが知られています。
そこで、簡単に癌治療における漢方薬の役割をお伝えさせて頂きます。
◎抗癌剤・放射線療法由来の副作用緩和に期待できる主な漢方薬
(1)十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
治療開始2週間前からの服用が望ましい。
食欲不振、骨髄抑制の緩和、再発防止、肝転移抑制
免疫活性作用による抗腫瘍効果
(2)加味逍遙散(かみしょうようさん)
胸椎に放射線療法を行った後の胸部不快感の軽減
(3)六君子湯(りっくんしとう)
抗癌剤による吐気や食欲不振の緩和
(4)半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)
抗癌剤治療中の下痢・口内炎の予防及び緩和
(5)牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
抗癌剤によるしびれなど神経障害の緩和
(6)補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
抗癌剤による全身倦怠感の緩和、肝転移抑制
(7)大建中湯(だいけんちゅうとう)
抗癌剤による便秘の改善
以上、がん治療中の患者さんに使用される主な漢方薬を記載しました。
これらの漢方薬は、保険適応されていますので、必要に応じて主治医に処方していただいても良いかも知れません。
これらの漢方薬とAHCCなどの健康食品を組み合わせることで、抗癌剤治療などにおける副作用を一層軽減できる可能性があると思われます。
また、AHCCなど免疫力を高めることで知られている健康食品と十全大補湯や補中益気湯を併用すると免疫力の強化に一層期待できるのではないでしょうか。
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