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がん細胞:効率的に攻撃する繊維開発 物質・材料研

7月02
2013
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がん細胞に直接貼って、がん細胞を効率的に攻撃する繊維を、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の荏原充宏研究員らのチームが開発したと14日、発表した。熱と抗がん剤を組み合わせた。局所的な治療で、抗がん剤による副作用の軽減が期待できるという。同日付の独科学誌「アドバンスト・ファンクショナル・マテリアルズ」(電子版)に掲載された。

チームは、温めると収縮する数ナノメートル(ナノは10億分の1)の高分子を束ねて1本直径500ナノメートルの繊維を作り、メッシュ状にした。それに、磁場をかけると発熱する磁性粒子と、一般的な抗がん剤を含ませた。磁場をかけると温度は43~45度に上がり、がん細胞を弱らせると同時に、収縮した繊維から抗がん剤がしみ出す仕組みとなっている。

皮膚がんの培養細胞で実験したところ、何もしない場合は2日後にがん細胞が57%増加したが、抗がん剤だけ使うと74%減少、メッシュをのせて磁場をかけると81%減少した。

再発防止のためにがん細胞を切除した後に内臓や皮膚の表面に貼ると効果的という。メッシュには磁性粒子や抗がん剤以外を含ませることができ、荏原研究員は「細胞を活性化させる薬を含ませれば、心筋梗塞などの治療にも役立てられる」と話している。

(2013年6月14日 毎日新聞)

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