今夏は記録的な猛暑だったので、暑さから解き放たれた体に秋風が心地よく感じます。
この季節は洋服の衣替えなどで重たい荷物を上げ下げすることも多いでしょう。
「腰痛」は大変多くの方が経験しているようですが、体を酷使する肉体労働や、長時間座り続けるデスクワークは、体にとって良くない姿勢を取り続けてしまい、腰に悪い刺激が入り、腰を支える筋肉の力が弱まってしまうことがあります。
逆にいたわり過ぎても腰を支えるための複数の筋肉が、緊張して硬くなり、腰痛になることが多いようです。
しかし「腰痛は腰周りの筋肉を柔らかくする簡単なヨガで緩和させることが可能だ」というボストン大学医学部による研究成果が「根拠に基づく補完代替医療」に論文が発表されました。
週当たり1回程度のヨガクラスへの参加で、投薬治療を行うのと同じくらいに下背部の慢性疼痛が緩和され、医学的にきちんとした運動処方が行われているような場合には、腰痛患者はその治療選択肢としてヨガのクラスに出ることを考えてもよいという内容です。
本研究では12週間にわたって95人の成人を対象に、ヨガクラスに週1回参加してもらい、クラスにおいて修得してもらったヨガのポーズを家庭でも行うことを奨励されました。12週間後に、疼痛レベルの低下と投薬治療の必要性の低下が見られました。また、日常的動作における機能的改善が見られました。
ヨガは腰痛などに悩んでいる人たちに積極的に推奨するべきだと研究者はまとめました。
「ヨガ」は、筋肉がほぐされ柔らかくなるだけでなく、
(1)怪我のリハビリができる。
(2)体全体のインナーマッスル(内側の筋肉)が鍛えられ、基礎代謝をあげる。
(3)様々なポーズにより自分の体の歪みを修正する事ができる。
(4)腹式呼吸によって酸素が体中にいきわたることでリラックスでき、ストレス解消にも効果をもたらす。
などの効果が期待できます。
さらに最近では、アメリカの研究チームが、更年期の女性が日常的にヨガを行うと不眠症の解消に役立つという調査結果が発表されています。
「ヨガ」は、激しい動作が一切ありませんので、運動が苦手な方にも気軽に取り入れられる事も人気のひとつとなっています。