先日、あるテレビ番組を見ていると、抗がん剤とカフェインを併用することで、抗がん作用が増強されるということが放映されていました。
金沢大学病院整形外科の土屋先生らのグループが実施しているようでしたので、調べてみました。
インターネットからの情報によると、土屋先生は次のようにコメントしています。
「抗がん剤が効かない状態にも2パターンあります。1つは抗がん剤がまったく歯が立たないケース。もうひとつは、抗がん剤ががん細胞のDNAを傷つけてもがん細胞のほうが強力で生き延びてしまうケースです。後者の場合に、カフェインを併用すればもっと効果が強くなります。
今の医学では、治療法に対する科学的エビデンスが必要になりますが、今のところ十分な症例数が揃っていないのが現状です。しかし、カフェイン併用療法は、整形外科領域にとどまらず、肺がんや乳がんなどの固形がんにも応用できる可能性はあるのではないかと考えています。」とのことです。
今後、様々な領域でカフェイン併用療法について検証を重ねられ、医学的に認められる治療法として確立されるようになれば、もっと多くの患者さんが救われる可能性が高くなるのではないかと思われます。今後の研究に期待と希望を持ちたいと思います。