今年の春~夏にかけて、NHKテレビをはじ雑誌などのマスコミで、ぶどうの皮や
赤ワインに含まれる「レスベラトロール」が長寿遺伝子「サーチュイン」を活性化するという報道が伝えられ話題になりました。
この「レスベラトロール」以外にも「トコトリエノール」、「アスタキサンチン」、「リコピン」、「カテキン」など、さまざまな抗酸化素材の研究が活発に行われ、改めて抗酸化素材が注目されています。そこで今月号では、研究成果の一部をご紹介させて頂きます。
1.トコトリエノール
「トコトリエノール」は、通常のトコフェロール(ビタミンE)に比較して、40~60倍も強い抗酸化作用を有し、トコフェロールにない作用を持つことから、スーパービタミンEとも呼ばれています。
2004年に日本トコトリエノール研究会が発足し、今までにも米国オハイオ州立大学医療センター分子医学研究所が行った脳卒中および他の神経変性疾患に対する防御作用の研究が話題となっていますが、本年は10月に「第8回日本トコトリエノール研究会」が行われ、マレーシア科学大学教授のYuen Kahhay博士が、トコトリエノールの脳神経変性保護に関する最新の研究成果を発表しました。
この研究は、2005年に米国NIHなどで行われた脳卒中による脳病変・神経保護作用などの「トコトリエノール」の動物実験を前提に、ヒト臨床を行ったものです。
その結果、動物実験同様に「トコトリエノール」がヒトにおいても神経保護作用を示す脳白質病変の進行抑制や改善効果などのエビデンスが得られました。
その他にも、中枢神経系への影響や抗がん作用の研究成果、さらには美肌効果、脂質異常症改善効果など多数報告されています。
2、アスタキサンチン
「アスタキサンチン」は、既に眼精疲労回復効果、筋肉疲労回復効果、生活習慣病予防効果、美肌効果などさまざまな効果が報告されていますが、この度「筋萎縮
に対する作用」についても検討され、アスタキサンチン摂取群はコントロール群に比べて萎縮率が有意に抑えられたことが報告されています。
ケガや病気、老齢化などによる長期療養によって筋力の低下が懸念されますが、アスタキサンチンの摂取は筋力の維持や病後のリハビリに役立つ可能性が考えら
れます。
3、茶カテキン
茶カテキンは、ピロリ菌抑制作用、脂質代謝改善作用、腸内環境改善作用、歯周病抑制効果、抗がん作用などが知られています。
その他、定期的な運動と併用する事で、身体機能を向上させる可能性があることが報告されています。
4、その他
その他にも、トマトリコピンやウコン、ピクノジェノールなどの抗酸化素材の研究が活発にされています。
当社では、理想的な抗酸化食品として「トコトリエノール」、「緑茶カテキン」、「アスタキサンチン」、「アセロラ」、「リコピン」、「グリソディン」の6つの成分をバランス
良く含有した「A0-Best mix」(エーオーベストミックス)を取り扱いしています。
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