皆様、おせち料理はおいしくお召し上がりいただけましたでしょうか。
食事をおいしくいただくためには、何と言っても「歯」を大切に守らなければ
なりません。
そこで今月号の「健康知恵袋」では「歯周病について」のお話をいたします。
人が大切な歯を失う原因は、事故などのけがを除けば、そのほとんどが口腔内の疾患、特に「虫歯」と
「歯周病」です。
これらは菌の感染によっておこる病気ですので、日常的に口腔内を清潔に保つことが大切です。
口腔内を清潔に保つことは、歯のためだけではなく、風邪など様々な病気の予防にもつながります。
虫歯は皆さんもよくご存知だと思いますが、最近よく耳にする「歯周病」とはどんな病気なのでしょうか。
「歯周病」とは、歯と歯ぐきの間から菌が入り、歯肉に炎症を起こして歯肉の中にある
歯槽骨を溶かしてしまう病気です。
虫歯と違いほとんど痛みが無くて、気づかないうちに病状が進行していきます。
自然に治ることはなく、放置すると歯が抜けてしまう結果にもつながります。
「歯周病」の原因は、血液疾患や高血圧、糖尿病などの全身性疾患の他、主に食べ物のカスです。
食事をするときにはよく噛んで唾液によって歯の周りの汚れも一緒に取り去ることが大切です。
よく噛むことは、歯の周りの組織を丈夫にすることにもつながります。
もし、柔らかいものばかり食べていると、あまり噛まないで飲み込んでしまい、歯と歯の間に食べ物の
カスがたまりやすくなります。これらの食べ物のカスを栄養分として歯肉と歯根の間のポケットの中に細菌が侵入して繁殖を繰り返し、歯周病を進行させてしまいます。
「歯周病」には初期症状があまりなく、日常的に自己チェックが必要です。
<歯周病自己チェック項目>
・朝起きた時、口の中がネバネバする
・歯を磨くと出血する
・食べ物が歯に挟まるようになった
・口臭が気になる
・歯肉がむずがゆかったり痛んだりする
・歯肉が赤く腫れている
・かたい物が噛みにくい
・歯が長くなったような気がする
もし、上記の事項に思い当たる項目があれば、歯科医の診察を受けることをおすすめします。
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