いよいよ気温も上がり、夏を感じさせる気候が続いています。これから夏にかけて、暑い日になるとどうしても食欲が落ち、さっぱりとしたものを食べたくなります。しかし冷たいものやさっぱりしたものばかりでは、体を必要以上に冷やしたり、胃腸に悪影響を与えるなど、夏バテしやすい体調になりかねません。
そんな時に活躍するのが、薬味としてよく食べられ、独特の匂いが特徴の「しそ」です。
今回は夏が旬でもある、しその健康成分についてご紹介します。
(1)あの匂いの正体「ペリルアルデヒド」
しその特徴でもある、あの独特の香りは、ペリルアルデヒドという香り成分によるものです。ペリルアルデヒドは、臭覚神経を刺激して胃液の分泌を促し、食欲を増進させるほか、胃の活動を活発にする作用もあるといわれています。
さらに、強い防腐作用があるため、食中毒の防止などが期待できます。刺身などに付けられているのは、防腐・制菌作用を考えた昔からの知恵だといえます。
最近では、このペリルアルデヒドの他に、しそに含まれる香り成分の中でも、ジテルペンという成分に活性酸素を除去する抗酸化作用があることが分かっていますので、アンチエイジングにも役立つ食材だといえます。
(2)βカロテン、カルシウム、ビタミンB1がたっぷり!
しそに含まれるβカロテン、カルシウム、ビタミンB1は、野菜の中でも特に含まれる量が多いのが特徴です。
βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、強力な抗酸化力を持っています。この抗酸化力によって様々な病気の温床とも言われる活性酸素を除去するため、生活習慣病やがんなどの病気を抑制するのに役立ちます。
また、ビタミンAに必要に応じて変換されるため、粘膜や皮膚、免疫力、視力などを正常に保つのにも効果を発揮します。
みなさんご存知のカルシウムは骨や歯の形成・維持に役立つだけでなく、神経の伝達が正常に行われるように保つ効果や、緊張・興奮を静めてイライラや過敏症などのストレスをやわらげる作用もあります。
そして、ビタミンB1は糖質の分解を促進させて体内のエネルギー産生を促進させ、疲労回復にも役立つ成分です。
このビタミンB1が不足すると、イライラしたり集中力が欠如することもあります。さらに、慢性的に不足状態となると、脳の中枢神経に障害が起こり、運動麻痺や意識障害などに陥る危険性もある、体にとってとても大切な成分です。夏はエネルギーの消費量が増えたり、摂取する糖質が増えることが多くなるため、ビタミンB1を消耗しやすい季節ですので、積極的にビタミンB1を補給することも、健康維持にとっては大切です。
(3)まだまだある「しそ」の良い作用
その他にもしそには体に良い成分として、鉄分、カリウム、食物繊維、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKなど色々な成分が含まれているため、様々な作用が期待できます。
・ストレス軽減作用
上記のカルシウムだけでなく、ビタミンCも精神を落ち着かせる作用があります
・骨を丈夫にして骨粗しょう症を防ぐ
カルシウムのほか、骨を形成する成分でもあるマグネシウムや、カルシウムの吸収を促進する作用がある亜鉛も含まれています
・貧血予防作用
細胞に酸素を届けるヘモグロビンという成分の元となる鉄と、鉄の吸収率を高めるビタミンCが含まれています
・細胞の代謝を促進
皮膚や爪、毛髪の産生を促進し、粘膜を健康に保つ作用がある、ビタミンB2が含まれています
しそは、アンチエイジングや日ごろの健康維持にとても役立つ成分がたくさん入っています。
薬味として使われていた場合でも、できるだけ残さずに食べるようにして、元気に夏を過ごしましょう!
