秋も深まり、外出しやすい気候となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、第2の心臓とも言われる足の健康についてお話しさせていただきます。
そもそも足は何故第2の心臓と言われるのでしょうか?
足は大小28個の骨、筋肉、靱帯、血管、神経等からできていますが、私達が普段行っている、立つ・歩くといった動作は実はとても複雑な足の構造によって支えられています。赤ちゃんの足の骨は軟骨でできており、立つこともできません。大人と同じような骨になるには16年~17年かかります。足の基本的役割は「立つ」、「歩く」、「衝撃を吸収する」といったことですが、実は足は脳や心臓から遠い位置にあるために、血が心臓に戻りにくいのです。それをカバーするために、足は歩く時に血を押し上げるポンプの役目を果します。地面を踏む、足を上げる時の筋肉の収縮弛緩により、ポンプ効果が起きるのです。このことが“足は第2の心臓”と言われる理由です。「スリ足」状態で歩くと足に十分な圧力が加わらず血液が上へ押し戻されない為、血行が悪くなり、体温や血圧の低下を引き起こします。
「正しい靴選び」と「歩き方」で足をケアすることが健康維持には大切なことです。簡単なストレッチと併せてご紹介させていただきます。
~正しい靴の選び方~
・靴を履いた時に8ミリ~10ミリ程度の隙間があるかどうかを判断する
・靴に体重をかけたときの足囲(親指と小指の根元を通る足周り)を見る(足囲は靴にE、EEで表示されている)
・靴を履いた時に重いと感じない程度の重さの靴を選ぶ
・靴の底で前後から押したときに曲がる位置が指の付け根の部分が曲がるようになっているものが望ましい
・スポッと楽に履ける靴は魅力的ですが、簡単に履けるのは靴の中で足が遊んでいる状態で、外反母趾や肩こり、腰痛の原因になるので避ける
~正しい歩き方~
・かかとから着地する
・つま先に向かって体重を移動し地面を蹴る
~ストレッチ~
・指が柔らかくなっている入浴中に、足の指でジャンケンをする
・つま先で階段を昇る
・足の指をめいいっぱい広げて、スポーツタオルを引き寄せることを2回程度行う
*お身体に無理の無い程度にお試しください
ふくらはぎの下あたりが疲れやすい、つまずきやすい、夕方頃になると靴を窮屈に感じる、同じ種類の靴ばかり履いている、靴底のつま先小指側が減っている、朝起きた時にかかとが痛いときがある・・・こういった症状を感じる方は、参考になさってください。