個人差はありますが40歳前後から徐々に筋肉量の減少が見られ、その傾向は加齢とともに加速し、特に高齢者では1年間で5%以上の減少率となる例もあります。
通常、筋肉は運動による刺激やたんぱく質(アミノ酸)等の摂取によって維持・増加しますが、高齢者においては運動不足や食事の摂取量、特にたんぱく質の摂取量が減少し、筋肉の合成量が低下することによります。
下肢骨格筋が減少すると転倒しやすくなり、「寝たきり」になってしまうこともありますので、これをいかに防いでいくかということが課題になっています。
この度、マウスの実験ではありますが、麹菌発酵大豆胚芽抽出物(アグリコン型大豆イソフラボン)に筋萎縮抑制作用があることがわかり、その研究成果を本年9月に和歌山市で開催された第70回日本体力医学大会で発表されました。
下肢骨格筋の運動を支配する坐骨神経切除マウスに麹菌発酵大豆胚芽抽出物(アグリコン型大豆イソフラボン)0.6%含有した餌を14日間投与したところ、筋萎縮抑制効果が確認されました。
このような効果が確認されたのは、食品素材では始めてのことで、筋萎縮をひき起こす「サルコペニア」の予防にも役立つのではないかと注目されています。
麹菌発酵大豆胚芽抽出物(アグリコン型大豆イソフラボン)は、通常のイソフラボンの機能性(ホットフラッシュ緩和効果、更年期障害緩和作用など)に加えて、不妊治療への有効性、メタボリックシンドロームへの有効性、インスリン感受性の改善効果、体内でエクオールへ代謝されることの確認など、幅広く研究が行われています。
特に、不妊治療への有効性については、受精卵の着床に不可欠なサイトカイン(LIF)の分泌を高める作用も確認され、不妊治療をされている医師からも注目されています。
当社では、医療機関向け専用の麹菌発酵大豆胚芽抽出物(アグリコン型大豆イソフラボン)含有サプリメント「ドクター・アグリマックス」を取り扱っています。