イチゴといえば、ショートケーキなどに使われるイメージで、クリスマスケーキにもよく使われることから、12月頃が旬だと思われることもあるようです。
しかし、ハウス栽培などで年中食べることができるようになりましたが、イチゴの本来の旬と言われる時期は3~5月です。
2月頃から徐々にスーパーなどでも並びはじめ、3月にもなると様々な種類のイチゴを見かけるようになります。
赤い色も鮮やかで、冬から春への季節の移り変わりを感じさせる美味しいイチゴの健康成分をご紹介します。
★イチゴといえばやっぱりビタミンC
イチゴといえば、ビタミンCです。イチゴ100g中に80~100mgのビタミンCが含まれており、ビタミンC含有食材の代表格・レモンとほぼ同量です。
成人が1日に必要なビタミンCの摂取量は100mgで、小さめのイチゴなら10個程度、大き目のイチゴなら8粒程度食べれば、一日に必要とされるビタミンCの量を摂ることができます。
レモンとイチゴで考えれば、イチゴの方が食べやすいですから、ビタミンC摂取には最適な果物といえるかもしれません。
ビタミンCは、ご存知の通り抗酸化作用を持っています。活性酸素を除去して、生活習慣病や様々な病気の予防に役立つと共に、コラーゲン生成を助けて皮膚を丈夫にするなど美肌づくりにも大切な成分です。免疫力の強化や粘膜の保護などの作用もあるため、風邪予防にも役立ちます。
ビタミンCは体内に蓄積できない成分ですので、普段から意識して摂取することを心がけたい成分です。
★食物繊維やミネラル、ビタミンも豊富
イチゴには、ペクチンという成分も含まれています。ペクチンは、血液中のコレステロールの量を減らして動脈硬化を防ぐほか、血糖値の低下、下痢や便秘を防ぐなど整腸作用も期待できる食物繊維です。
さらに、葉酸とビタミンB12がイチゴには豊富に含まれています。この二つの成分は、赤血球を作るのに欠かせない成分です。妊娠中の方は葉酸を多く摂る方が良いというのはよく知られていますが、貧血気味の方にもぜひ摂っていただきたい成分です。
その他にも、体内に蓄積されたナトリウム(塩分)の排泄を促して高血圧の予防などにもつながるとされるカリウムや、ガムなどに含まれるようになって有名になった虫歯予防効果があるキシリトールも含まれていて、ビタミンC以外にも健康に役立つ成分がたっぷり含まれています。
また、イチゴに豊富に含まれている「フィセチン」という成分は、糖尿病の合併症を予防できる効果が報告されています。
★栄養摂取を考えるなら、イチゴは生で食べるのがお勧め
イチゴの食べ方としては、そのままいただく事が多いと思います。ビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱いため、ジャムなどにすると摂取できる有用成分の量が減少してしまいます。
栄養をしっかり摂取するのであれば、なるべくそのまま食べて、食べ切れなかった分をジャムにするという方が、お勧めです。
最近では様々なブランドイチゴも登場し、見た目や味も楽しめる果物です。
また、ビタミンCを多く摂ることで、粘膜の強化につながり、花粉症対策などにも良い
のではないでしょうか。
旬の時期に美味しいイチゴをたっぷり食べて、健康にお役立てください。