近年増加している「紫外線アレルギー」をご存知でしょうか。真夏になれば、日傘や日焼け止めクリームで紫外線対策をする方が多いですよね。しかし、紫外線量が一年の中で最も多いのは、真夏に入る前の5月~7月の時期です。「まだ大丈夫」と思って、紫外線対策をしていないと知らないうちにたっぷり紫外線を浴びしまい、「紫外線アレルギー」を発症してしまうかもしれません。
★「紫外線アレルギー」とは?
紫外線アレルギー(日光アレルギー)は、その名の通り紫外線(太陽光)に過剰に反応してしまう症状で、紫外線を浴びることで肌にトラブルが起こってしまうものです。普通の人は浴びても問題のない程の紫外線でも皮膚に異常反応が起こります。
●紫外線アレルギーの症状
【皮膚に表れる症状】 ・発疹(蕁麻疹・水ぶくれ) ・腫れ ・赤くなる
【目に表れる症状】 ・目の充血 ・涙がでる ・異物感がある
肌トラブルが紫外線を浴びた部分だけ起こるのが特徴です
【全身に表れる症状】 ・頭痛 ・吐き気 ・嘔吐
●紫外線アレルギーの治療法
赤みやブツブツが出来ている場合は、主にステロイドの塗り薬を使用します。かゆみが強い場合は、かゆみ止めの薬を併用することがあります。
同時に日焼け止めを使用するなどの紫外線対策は怠らないようにします。これを怠ると、一旦おさまっても再発します。紫外線アレルギーの原因が薬などによるものとはっきりしている場合は、これを中止することで治ります。しかし、原因がはっきりしない場合は、治療により症状が治まっても日焼け止めなどの紫外線対策は継続する必要があります。
●貼付剤にもご注意を!
貼付剤(貼り薬)を使用しているときに日光に当たると紫外線アレルギー(光線過敏症)を発症することがあります。
光線過敏症を発症するといわれている、よく使用される貼付剤の成分として「ケトプロフェン」があります。
「ケトプロフェン」は、成分が長く皮膚にとどまっていることもありますので、貼るのを止めてから数ヵ月後に症状が出てくることもありますので注意が必要です。
●紫外線アレルギーの対処方法
紫外線アレルギーの予防対策の基本は「紫外線を浴びないようにすること」です。
・外へ出る時は、日傘や帽子を被り、紫外線対策をする。
・体にあった日焼け止め(女性であれば化粧品)を選び、正しい方法でつける。
・家の中でも、UVカットが出来るカーテンを利用する。
・気を抜きがちな曇りの日でも紫外線は多く降り注いでいるので気を抜かない。
また、ビタミンCやビタミンB2は、肌を強化し紫外線アレルギーを発症しづらくする栄養素です。
これらを食べ物やサプリメントから補給して、体作りをすることも、紫外線アレルギーの予防対策のポイントです。