大阪府は25日、地方独立行政法人・大阪府立病院機構が3月に開院する「大阪国際がんセンター」(大阪市中央区)で、笑いががんに及ぼす影響の実証研究を行うと発表した。
吉本興業や松竹芸能の協力を得て、院内で患者向けに漫才や落語を上演し、笑うことでがん患者にどのような変化が生じるかを調べる。
5月中旬から約4か月間、外来のがん患者らに被験者になってもらい、センター1階のホールで月2回程度、漫才や落語を見る前後で血液と唾液の検査を実施。患者にかかるストレスや免疫細胞の変化を調べる。笑いとがんに関する継続的な調査は珍しいという。
同センターは、大阪市東成区の府立成人病センターを名称変更して、府庁の南隣に移転する。3月27日から外来診療を開始する。
(2017年1月26日 読売新聞)