「レスベラトロール」は、ハーバード大学のデビット・シンクレア准教授を中心とする研究チームが2003年に「老化を抑制する画期的な物質」として、英科学雑誌「ネイチャー」に論文掲載され注目を集めた物質ですが、本年6月12日に放映された「NHKスペシャル あなたの寿命は延ばせる ~発見!長寿遺伝子~」をきっかけに、サーチュインと名付けられた遺伝子を活性化させる物質として紹介されて以来、大反響となっています。
米・マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士が1999年に酵母菌から発見した「サーチュイン遺伝子」は、人間を含む多くの生物が保有し、老化の原因といわれる活性酸素の発生を抑制し、免疫の暴走を食い止める機能を持っています。
「レスベラトロール」には、代謝を高めて脂肪を燃焼させる働きのほか、インスリンの働きを促す作用もあるため、血糖値を下げ、糖尿病に対する効果も期待できます。
さらに、国内外において、がん予防、脂質異常症の改善、アルツハイマー型認知症予防など様々な分野で研究がすすめられています。
この度のNHKでの放映によって、「レスベラトロール」含有サプリメントが一部で品薄状態になっている様子ですが、含有量が極めて少ないにもかかわらず高額な商品も見受けられますので注意が必要です。
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~ 「サーチュイン遺伝子」と「アディポネクチン」の関係 ~
ところで、「サーチュイン遺伝子」と「アディポネクチン」の関係も最近になって徐々に明らかにされてきました。
メタボリックシンドロームを予防する善玉ホルモンとして知られている「アディポネクチン」の体内作用メカニズムを明らかにしてきた、東京大学医学部付属病院教授の門脇孝氏は、「アディポネクチン」が「サーチュイン遺伝子」を活性化することを見出し、英科学雑誌「ネイチャー」に発表しています。
さらに、サーチュイン遺伝子を活性化すると、ミトコンドリアの量や機能を筋肉で増す作用があることが解りました。一方、長寿のためにはミトコンドリアの数を増やすことが重要な鍵をにぎるともいわれ注目されていますが、「アディポネクチン」が善玉長寿ホルモンといわれているのは、メタボリックシンドロームに対してだけでなく、ミトコンドリアを増やす作用のほか、さまざまな作用を有しているからでしょう。
「レスベラトロール」だけが、「老化を抑制する物質」ということではなく、体内で「アディポネクチン」を増やす働きのある物質が、結果的に「サーチュイン遺伝子」を活性化し、「老化を抑制する」といえそうです。
体内で「アディポネクチン」を増やす働きがヒトで確認されているものとして、例えば「ワサビ葉茶」(商品名:「島根のわさび葉茶」)があります。
「ワサビ葉茶」(商品名:「島根のわさび葉茶」)は、抗肥満作用の他、体温上昇作用や血圧低下作用も知られ、大手健康雑誌にも紹介され人気商品となっています。さらに長寿も期待できるとすれば健康茶として最適ではないでしょうか。