昔から「笑う門には福来る」、「笑いは百薬の長」、「笑に勝る良薬なし」など、笑いに関することわざは多数あり、
笑うことは心身ともに良いことであるとわかっていたようです。
最近、ガンなどの難病の治療や極度のストレスやうつ状態による免疫力
低下などに対して「笑い」を利用した様々な研究が行われ、「笑い」と
「健康」についての関係が明らかになってきました。
◆ 笑いの科学的効果とは!!
1.ガンを殺すNK細胞の活性化!
健康な人でも1日約3000~5000個のガン細胞が発生しています。しかし、100%癌を発病するわけではありません。その理由のひとつは、ガン細胞を破壊するNK細胞が働いているからです。即ち、NK細胞活性が低下するとガンを発病しやすい状態になりますので、NK細胞活性を高く保つことが健康維持に大切なことです。
漫才、漫談、喜劇などを見て3時間くらい笑っていただいた実験では、笑う前と笑った後の血液検査の結果、笑う前に比べて笑った後ではNK細胞活性が高くなっていることがわかりました。
またNK細胞活性は、笑い体験の直後に上昇し、その速度はガン治療に使われている免疫活性剤の1つである「OK432」を注射した時よりも早いものでした。
2. リウマチ等の免疫疾患も改善!
免疫担当細胞のひとつであるリンパ球は、CDという略号を持ち40種の番号で分類されています。その中には攻撃突進役と制御役の両方が存在します。制御役のCD8が強まると細菌やウイルスを殺すばかりか自分自身の身体まで攻撃し、リウマチや膠原病など『自己免疫疾患』を引き起こします。
日本医科大学リウマチ科の吉野教授が26名のリウマチ患者に1時間落語を聞いてもらった実験では、リウマチの悪化をもたらす物質が軒並み減り、多くの人が関節の痛みも和らぎました。
3. 脳血流量の増加 脳硬塞や認知症の予防にも効果を期待!
笑うことで脳血流量が増加することがわかっています。脳血流量が増せば脳硬塞の予防や回復に役立ちます。この事は認知症の予防にも役立ちます。
4. 糖尿病の予防・治療に!
楽しく笑うことで糖尿病患者の血糖値が下がるということが明らかになりました。
笑いは、糖尿病の予防や治療に役立つことが期待されています。
5. 笑いは美容や運動に役立ちます!
笑い過ぎてお腹が痛くなった事ありませんか。笑いによって、「腹直筋」「僧帽筋」「外腹斜筋」「大胸筋」が刺激をうけます。
その他、20種類以上もの顔面の筋肉「表情筋」も同時に刺激されます。女性にとっては「笑いジワができる」と敬遠されがちな「笑い」ですが、実はこの理論は大間違い。シワを気にして笑わないようにしていると、「表情筋」が衰えることで、かえって肌のツヤやハリに悪影響を及ぼしてしまいます。
つまり「笑い」は、楽しく、そして無意識にできる筋トレであり、究極のエクササイズだと考えられます。
「笑い」の力はスゴイですね。笑いは、自分だけでなく、周りに伝わり明るくします。
笑顔の実践訓練で楽しいことを実践しましょう!
楽しいコメディ映画を観る、家族や仲間とワイワイおしゃべりしながら食事する、お笑い番組を観る、とにかく自分が笑顔になれる楽しいことを実践する。
そんな工夫で心身ともに楽しい日々を過ごしましょう!!
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