理研ビタミン株式会社は、本年8月22日~27日に神戸で開催された第14回 国際免疫学会議において、社会福祉法人 豊中愛和会 根岸宏邦理事長と武庫川女子大学 国際健康開発研究所 家森幸男教授らとの共同研究により、メカブフコイダンのインフルエンザ感染予防効果をヒト試験で実証したことを発表いたしました。?
理研ビタミン株式会社は、これまでにもメカブフコイダンに強い抗ウイルス作用があることをウイルス感染モデル動物を用いて報告してきました。
今回の研究は、特別養護老人ホームに入居している高齢者を対象に、メカブフコイダンの摂食がインフルエンザワクチン接種時の抗体産生能に与える影響を検討したものです。
特別養護老人ホームに入所する67歳から102歳の男女67名を無作為にメカブフコイダン300mg摂食群と外見が類似した食物繊維摂食群の2群にわけ、インフルエンザHAワクチン接種1ヶ月前から試験終了時まで、昼食時に摂食してもらいました。
その結果、メカブフコイダンを摂食した人々では対照食を摂取した人々と比較し、全てのインフルエンザウイルス株に対して、抗体の産生が上昇していました。特にB/ブリスベン/60/2008株に対する抗体の産生は、対象食を食べていた人々では欧州医薬品庁(European Medicines Agency)が定めるインフルエンザワクチンの有効性評価基準を満たす抗体量が産生されなかったのに対し、メカブフコイダンを摂食した人々では、欧州医薬品庁の基準を満たすウイルスの予防に十分な量の抗体が産生されました。
健康食品素材で、ヒトによる抗インフルエンザ作用の報告は極めて珍しいことであり、非常に注目されています。
また、最近ではコンブフコイダンの抗インフルエンザ作用も動物実験で確かめられました。