厚生労働省が実施した「平成18年国民健康・栄養調査の 概要」によると、糖尿病が強く疑われる人が約820万人、糖尿病の可能性が否定できない人(糖尿病予備軍)が約1,050万人で、合わせて1,870万人 のとなっています。なんと、平成14年の調査から約170万人も増加しています。
今後もこの傾向が続くとすれば、糖尿病の患者数は2030年には、全世界で4億3,500万人を超えると予想されています。
このように増加し続けている糖尿病ですが、糖尿病を疑われる状態であっても、症状として“痛くも痒くもありません”のでついつい放置してしまいがちです。
しかし、糖尿病の状態を放置すれば、様々な合併症を引き起こしますので、早い段階で病状を把握することが重要です。
さて、日本糖尿病学会では、11年ぶりに診断基準を改訂致しましたのでお知らせいたします。
新しい診断基準では、初回検査で(1)空腹時血糖値126mg/dL以上、(2)75g糖負荷試験で2時間値200mg/dL以上、(3)随時血糖値 200mg/dL以上、(4)HbA1c値が6,1%以上のいずれかを満たした場合に「糖尿病型」と判定します。
別の日に再検査し、再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断されます。
但、(4)のHbA1cの反復検査だけでは糖尿病と診断することはなく、血糖値とHbA1cを同時に測定し、双方の結果が「糖尿病型」であれば、初回検査だけでも糖尿病と診断されます。
以上のとおり改訂されました。
上述のとおり、統計予測から考えると自分がいつ糖尿病の疑いを指摘されてもおかしくないくらいの確率です。
まさに他人事ではない自分ごととして定期的な健康診断でチェックしてまいりましょう!