OTCとは、「over the counter」の略で、「カウンター越しに」という意味から、薬局で買える一般医薬品のことをOTC医薬品といいます。
そのOTC医薬品の中で、これまでは医師による処方箋がなければ手に入らなかった薬が、薬局などで買う事ができるようになったお薬のことをスイッチOTC(スイッチOTC医薬品)と呼んでいます。
その代表的なものが胃潰瘍の治療などに使用するH2ブロッカーなどがあります。
その他にもたくさんのスイッチOTCがありますが、この度、皆様ご存知の解熱・鎮痛剤「ロキソニン」に代表される有効成分「ロキソプロフェン水和物」のスイッチOTCが発売されることになりました。
「ロキソプロフェン水和物」は、消化管への刺激が比較的少なく、抗炎症・解熱・鎮痛作用を有します。
このように薬局で買い求めるお薬も、医師から処方されるお薬と全く同じ成分のものが増えてきました。
また、全く同じ成分でなくても自分で気付かないうちに重複する作用のお薬を服用していることもあります。
あるいは、処方箋医薬品とOTC医薬品の飲み合わせが悪い場合もあります。
重複する作用のお薬を服用していたり、飲み合わせの悪いお薬を服用したりすると、当然副作用の発生率が高くなることが予想されます。
事前に副作用の発生をくい止めるためにも、飲みあわせをチェックすることが大切です。自分で買い求めた薬を服用している時に、医師から処方された薬を服用する場合は、必ず医師や薬剤師にお申し出下さい。