がんワクチン療法とは、がん細胞が持つ特異的な抗原(目印)に対してリンパ球などが、がん細胞のみを攻撃するように導く免疫療法のひとつで、世界的にもこの治療法の開発が行われています。
アメリカの論文で、がんペプチド療法単独での治療効果は乏しいという報告がある一方で、国内では生存率が2倍以上長くなったという報告もあり、今後の治療法の確立が待たれます。
国内では、ゲノム解析研究を率いてきた東京大学医科学研究所の中村教授が開発したペプチドを用いて平成18年から食道がん、胃がん、大腸がんなどに対して臨床試験が行われており、ワクチンに反応するリンパ球が陽性の患者さんは、陰性の患者さんに比べて生存日数が2倍以上長い事がわかっています。
その他、膵臓がん患者さんにもこのワクチンが使用されています。 久留米大学病院が前立腺がん患者さんに実施する別のペプチドワクチンと抗がん剤を組み合わせた併用療法でも生存率が約2倍に延長したという結果が出ています。
このように「がんペプチド療法」は、生存率の延長には、ある程度効果が期待できそうです。 しかし、だからといって「がんペプチド療法」だけにこだわるのではなく、一層効果を期待するためには、統合医療の考え方を忘れないようにすればもっと効果が期待できるようになるのではないかと思われます。
即ち、統合医療には、従来の西洋医学的治療を含めて、漢方治療、アロマセラピー、温熱療法、音楽療法、信頼できる健康食品、温泉療法・・・・など様々ありますが、自分の出来る事を最大限にうまく組み合わせて治療することが大切と思います。
(参考:産経新聞 平成21年11月6日)
