下痢や嘔吐の原因は、様々なものがあります。ウィルス感染が原因の下痢・嘔吐には抗菌剤は効果がありません。
一方、食中毒などの細菌感染の場合は、抗菌剤による治療が必要になります。
また、下痢症状の場合は、腸内細菌のバランスが崩れていますので、整腸剤の服用も効果的です。
下痢や嘔吐は、病原体を体外に出そうとする生体防御反応のひとつですので、重症の場合を除いて、下痢止めや吐き気止めは使用しない場合がほとんどです。通常は、嘔吐は2~3日、下痢は7日以内に快方に向かいます。
しかし、下痢や嘔吐が続くと、体内の水分や塩分が失われて脱水状態になります。特にお子様やご高齢の方は重症化しやすいので、十分な水分と栄養を補給することが大切です。
水分補給は、塩分や糖分も一緒に補給する事を忘れないようにして下さい。白湯やジュースなど塩分の少ない水分ばかり補給していると、かえって脱水症状を悪化させてしまうこともありますので注意しましょう。
手軽に入手できるものとしてスポーツドリンクが 良いですが、下痢や嘔吐時の水分補給として OS-1という発熱時や下痢・嘔吐時の水分補給用の 専門ドリンクが適しています。
ご家庭では、1リットルのお水に対して、砂糖40g、食塩3gを混合して飲用すると良いでしょう。レモンなどの柑橘類を加えると一層おいしく飲む事が出来ます。