いよいよ11月になり、気温が低く冬を感じさせる日も多くなってきました。
寒くて乾燥した日が続くこれからの季節は、のどに不快感を感じやすいのではないでしょうか。
のどは食べ物や飲み物の通り道であることはもちろん、呼吸の時には空気の通り道にもなるため、ウイルスなどと接する危険性が高く、特にケアが必要な器官だといえます。
今回は、冬に気をつけたい、のどのケアについてご紹介します。
< のどが痛くなる原因 >
通常、のどの粘膜は、十分に湿度が確保されていて、外から入ってくる細菌などを通さない役割を
果たしています。
しかし、寒さや乾燥が原因で、細菌がのどを通り抜けてしまうと、奥にある咽頭に感染し炎症を
起こすと、のどに痛みを感じます。
さらに、免疫力が低下しているときにウイルスが感染すると、自分の治癒力では抑えきれずに
痛みや腫れがひどくなっていきます。
のどの痛みは思わぬ病気を伴っていることがあり、場合によっては入院が必要になったり、
命の危険につながることもあります。
数日間、食べ物や飲み物を飲み込むときに痛みを伴う状態が続くようであれば、専門医の診察を
受けることをお勧めします。
< のどの痛みを予防しましょう! >
①【 うがいでウィルスなどを洗い落とす! 】
冬になると風邪やインフルエンザ予防の方法として必ず挙げられるうがいは、のどのケアでも
とても大切です。
水でうがいもするのも良いのですが、うがい薬やぬるま湯、緑茶などでうがいをするとさらに効果的です。
特に緑茶に含まれるカテキンは殺菌効果があるといわれています。
そして、外出した時だけでなく、乾燥した室内に長時間いる場合も、うがいをこまめにして、のどを潤すことも大切です。
うがいを行うときは、上を向いて、声を出しながら10秒程度のうがいを少なくとも2~3回程度行うようにしてください。
②【 乾燥は、のどの大敵! 】
先述の通り、のどにとって乾燥は機能低下をもたらす大敵です。
一般的に、湿度が40%以下になると、のどは乾燥した状態になると言われていますので、
室内の湿度に気をつけましょう。
加湿器のほか、コップや洗面器などに水を入れて置いておいたり、濡れたタオルを室内にかけて
おくのも湿度を保つ方法です。
なお、加湿器を使用する場合は、清潔に保つよう心掛けてください。加湿器内部のフィルターや水を入れる容器などは、カビが発生しやすい所でもありますので、こまめに掃除して使いましょう。
③【 ビタミンで、のどの健康力アップ!】
のどの健康維持には、ビタミンとミネラルが有効です。のどの粘膜の生成には、ビタミンCやビタミンB2、B6などが必要となりますので、十分に補給することで荒れたのどの粘膜の保護や再生につながります。
また、のどの免疫力アップにつながるのは、カルシウムや亜鉛などのミネラルですので、
ビタミンやミネラルを取るのは、のどの健康維持にとても重要です。
寒くなって空気が乾燥すると、のどは、さらにデリケートになります。
日常の生活環境の見直しとともに、のどのケアを忘れずに、元気に冬を迎えましょう!