例年、3月頃は、徐々に気温が上がってくる一方で、急激に冷え込んだり、天候が目まぐるしく変わったりと、季節の変わり目特有の天気になり、体調を崩しやすいとよく言われます。
風邪などの病気だけでなく、体のだるさや、気分の落ち込みなども、季節の変わり目によく引き起こされると言われています。
今回は、季節の変わり目の体調管理についてご紹介します。
★ 体調を崩しやすい要因は?
では、なぜ季節の変わり目には体調を崩しがちになるのでしょうか。
その要因として、まず気温の変化が挙げられます。この時期は特に気温の乱高下が起こりやすく、日によっては前日に比べて10度以上変わることも珍しくはありません。
この気温の激しい変化が、体温を調節している自律神経にストレスを与えることによって、体温調節が適切にできなくなることがあります。その結果、免疫力の低下や体調不良などにつながってしまいます。
そこで、この時期にはいつも以上に気温の変化への対応や免疫力を高める工夫をすることが大切になってきます。
★ 気温の変化にこまめに対応しましょう
気温の変化に対して手軽にできる対応としては、こまめな衣服での調整があります。
室内と室外だけでなく、電車内や室内にいる時でも暑いと感じられる場合は上着を脱いだり、リビングからお風呂場に移動するときなど気温差がある部屋に移動するときには上着を着るなどして、体温調節に負荷がかからないように心がけてください。
★ 自律神経のバランスを整える食事も心がけましょう
自律神経のバランスを整える食べ物を積極的に食べるのも効果的です。
ビタミンB1・B6・B12などのビタミンB群が良いと言われています。
ビタミンB群はタンパク質の多い食品に多く含まれている栄養素で、豚肉・鶏肉などの肉類や、うなぎ、かつお、さけ、まぐろなどの魚類、貝類などに多く含まれています。
また、干ししいたけ、キウイフルーツなどに含まれるマンガンは神経過敏を和らげ、牛乳やニボシなどに含まれるカルシウムは、イライラした気持ちや興奮を抑えて眠りにつきやすくする働きがあります。
★ 食事やサプリメントで免疫力アップも心がけましょう
免疫力低下を防ぐために、免疫力を高めるといわれている成分を多く含んだ食品を意識して摂取するのも良いでしょう。
ニンニクやキノコ類、緑黄色野菜、豆類などを中心に身近な食品でも十分ですので、バランスの良い食事を摂るようにしてください。
他にも豆腐や納豆、味噌汁など和食に欠かせない食品を摂ることも心がけてみてはいかがでしょうか。
また、免疫力を高めるといわれるサプリメントもあります。
キノコ由来のAHCCやD-フラクションをはじめ、フコイダン、乳酸菌なども免疫バランスを整えるのには有効ですので、体調を崩しやすい時季に上手く利用するのも良いでしょう。
もちろん、免疫力のアップには十分な睡眠をとることや、規則正しい生活習慣も大切です。
寒い冬からだんだん暖かくなってくると気分も開放的になり、夜更かしや暴飲暴食をしがちです。
春を元気に迎えられるよう、節度を持って体調管理にお気をつけください。