蒸し暑くて日差しも強い夏ですが、何故か手足はいつも冷たくて夏というのに「冷え性」に悩む方も案外多いようです。
「冷え性」と言えば、寒い季節をイメージすることが多いと思いますが、夏の「冷え性」で体調を崩す人も多いといわれていますので油断大敵です。
そこで、今回は夏の冷え性対策についてご紹介いたします。
私たち人間の体は、気温などの環境の変化に応じて体温を調節しようとします。例えば、暑い夏には薄着で冷たい物が欲しくなったり、寒い冬には重ね着や温かい物が欲しくなったりと、着る物や飲み物などで体温調節の手助けをしようとします。
昔の日本では、夏といえば「シャツ1枚の薄着で、冷たいスイカやそうめんを食べて、よく冷えた麦茶を飲む」という風景が目に浮かんだものですが、最近では、どこに行っても冷房が完備されていて、通勤中の電車や勤務先の職場、飲食店やスーパー、コンビニなど、どこでも冷房がよく効いています。
はじめは気持ちよいと感じますが、長時間冷房のよくきいた場所にいることで、血管は収縮して抹消の血流が悪くなり、体の芯から冷えてしまいます。
加えて、冷たい飲み物やアイスクリームなどを口にすることで体はさらに冷えてしまいます。
外の気温と室内との温度差が大きくなればなるほど、体は対応しきれなくなり、自律神経が乱れることでも血流は悪くなってしまいます。
そうなると倦怠感や食欲の低下など、夏バテにつながるような体調不良を引き起こしてしまいます。
単なる体温調整や冷え性、という捉え方ではなく、身体全体の健康に関わる大切なことですので、
しっかり対策をして、夏を元気に乗り切りましょう。
【 夏の冷え性対策 】
(1)冷たい飲み物の暴飲は控えて、できれば飲み物は常温のものを飲用する。
(2)食事の時には、暴食は控えて、温かい汁物(味噌汁やスープなど)を一緒に食べる。
(3)お風呂は、ぬるめのお湯で体の芯から温める。入浴剤を使用するのもおすすめです。
(4)服装は、露出の少ないものを選ぶ。
(5)外出時は、涼しい室内に備えてカーディガンやストールなど羽織るものを持参する。
(6)適切に水分を補給しながら、適度な運動を心がける。
(7)寝る時は、夏用の腹巻を使う。
(8)体を温める食品を摂取することを心がける。
りんご、さくらんぼ、ごぼう、にんじん、れんこん、しょうが、玄米、そば、漬物、チーズ、
海藻類、たらこ、ちりめんじゃこ、鮭、かに、卵、赤身の肉や魚、黒豆 ・・・など